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1回・30分、驚くべき昼寝の効果

2016-10-02 21:30:36


執筆:Mocosuku編集部
昼寝というと、ともすればネガティブな印象がつきがちですが、その効果は侮れないようです。
古くはナポレオンから現代の政治家まで、超多忙で睡眠時間が少ないにも関わらず、仕事の能力が衰えない不思議な人たちのパワーの秘密は、昼寝にあるのだとか。
短時間でも空いた時間に昼寝する効果を、ある実験をもとに探ってみました。

驚くべき昼寝の効果!


実験は25~32歳の健康な男性を対象に行われました。
まず睡眠を2時間に制限したところ、翌日には心拍数や血圧、血糖を増加させるホルモンの「ノルエピネフリン」が2.5倍に増え、ウイルスと戦う「インターロイキン6」と呼ばれるタンパク質の量も減りました。
ところが別の日に同じく睡眠を2時間にした後、翌日30分の昼寝をすると、ノルエピネフリンやインターロイキン6が平常レベルに回復したのです。
これは『Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism』に発表された論文で、この発見は「夜間シフト労働者などの慢性的な睡眠不足の問題解決に結びつく」とする専門家の声もあります。

世界の平均睡眠時間は?


アメリカ疾病管理予防センターによれば「睡眠不足」は肥満、糖尿病、高血圧、うつ病などの原因になるほか、作業効率の低下、労働中の事故や交通事故を増やす恐れもあるそうです。
国民健康聞き取り調査(National Health Interview Survey)によると、アメリカの成人3割は睡眠時間が6時間以下ということで、これは大きな問題です。
我が国ではどうでしょう?
日本人の睡眠時間は総じて減少する傾向にあります。2010年のNHKの『国民生活時間調査』によれば、睡眠時間は平日:7時間14分、土曜:7時間37分、最も長い日曜でも7時間59分と、初めて8時間を切っているとのこと。
睡眠の時間だけでなく、眠りの質も大切な問題です。特に最近注目されているのが「いびき」。
家族などに迷惑をかけることもあり、対策グッズが各種作られていますし、横向きに寝るだけでも軽くなる場合もあります。
これらの方法を試しても効果がない場合、それは深刻な病気の可能性もあり、放置しておいてはいけません。

いびきが恐ろしい病気の可能性も


睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)をご存じでしょうか?
これは睡眠中に呼吸が止まったり浅くなるという症状が繰り返し起きるものです。呼吸が止まるたびに眠りが浅くなるので、強い眠気や頭痛といった症状が現れます。重症になると寿命を縮める、恐ろしい病気なのです。
もし周囲に心当たりがある方、あるいは周囲に指摘されたことがある方は、早めの受診をお勧めします。
前出の国民生活時間調査によると、睡眠時間減少の原因の一つにネットやビデオに費やす時間が増えたことがあげられています。
就業されている方は、これからのランチタイムには「お昼寝の時間」を設けてみるのはいかがでしょうか。いずれにせよ、睡眠不足だと感じたら、上手に昼寝して快適な生活を送りたいものです。
【参考】
・『CBS NEWS』(2015年2月11日) http://www.cbsnews.com/news/what-a-30-minute-nap-can-do-for-your-health/
・NHK『日本人の生活時間2010』

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情報提供元: mocosuku

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