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今更聞けない!税理士さん教えて!フリーランスの確定申告とインボイスはどうする?

2023-06-16 19:00:17

最近では、副業ブロガーやYouTuberなどが増えており、フリーランスとして活動し始めた人も多いのでは? けれど、戸惑いがちなのが日々の会計処理から確定申告、さらにインボイス対応に関することです。

先日、会計バンクのイベントに登壇した税理士2名がよくフリーランスから寄せられる質問と回答を披露しました。その一部をご紹介します。リアルなフリーランスの悩みに共感しながら、解決策を確認してみてくださいね。

また最後にはライターが見つけたスマホで手軽に使える会計アプリをご紹介します。

■フリーランスからの質問「朝食を外食でとった場合に経費になる?」

Q.フリーランスは、喫茶店のコーヒー代や食事代も経費になるそうですね。私は、毎日コワーキングスペースに行く前に、近くの喫茶店でモーニングセットを食べています。これって経費になるんですか?

アカテラス税理士事務所の見上雄一朗税理士の回答:
「基本的には経費にはなりません。ただし、場合によっては経費にすることも可能です。例えば、喫茶店で取引先と打ち合わせを行った場合や、出先でWi-Fiが必要なときに喫茶店を利用するために注文したコーヒー代であれば、経費として登録していいと思います。しかし、毎朝の食事など、仕事に関係のない食事代などは経費にできません。内容をよく注意しましょう」

■フリーランスからの質問「フリーランスが確定申告を楽に進める方法を教えて!」

Q.今年から会社員と並行して、個人で副業を始める予定です。副業を始める際や確定申告する際に、気を付けるポイントはありますか?

見上税理士の回答:
「副業を始めるときに青色申告をする場合には必ず、開業届と一緒に提出しましょう。また、あらかじめ会計を何によって作成していくのかを決めておいたほうがスムーズかと思います。
確定申告をする際は、申告期限ぎりぎりで申告せずに、早めに申告しましょう。そうすることで、抜けやミスがあった場合でも、再度、申告書を提出するだけで済むので楽です。

また、確定申告のときにまとめて入力を行うと、抜けやミスが生じやすくなりますので、最低でも毎月入力を行うようにしましょう。
所得控除関係で例えば、医療費控除、ふるさと納税、社会保険料控除などに抜けなどがないように、これらに関する資料は一か所にまとめておき、手元に用意して確定申告書の作成を行いましょう」

■フリーランスからの質問「日々の会計を簡易的にまとめるには?」

Q.確定申告を楽にするために日々の会計を簡易的にまとめられる方法を知りたいです。

見上税理士の回答:
「会計アプリを使用して日々の会計管理をすれば解決できます。他にも現金取引を一元管理するなど、効率的にしていけば、日々コツコツと会計作業が進められると思います」

■フリーランスからの質問「インボイスの仕訳も自分でできる?」

Q.開業一年目のフリーランスです。初めての確定申告は調べながらやり遂げられたのですが、インボイス制度が始まったら、インボイスの仕訳も自分でできそうでしょうか? かなり複雑そうなので、税理士さんに頼んだほうがいいのかなと思っています。

広尾税理士法人 佐伯裕税理士の回答:
「インボイス制度が始まる2023年の10月から令和8年9月30日までは、一定の場合、簡便的に消費税の納付額を預った消費税の20%とする『2割特例(※)』を選択することで消費税の納付額を抑えつつ簡単に申告できます。令和9年以降も税抜経理ができれば消費税申告は可能なので、 会計アプリによっては自分で申告することは可能です」

※【参考】国税庁「2割特例(インボイス発行事業者となる小規模事業者に対する負担軽減措置)の概要」
(https://www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/kaisei/202304/01.htm)

見上税理士の回答:
「まず、インボイスの登録を決めているのであれば、期限間近になってからではなく、早めに、遅くとも7月末ぐらいを目安に登録しておいてもいいかと思います。ギリギリになってからでは申請をしても登録まで時間がかかり、制度開始までに登録番号を把握できないといったこともありえます。

インボイスの仕訳については、確定申告をご自身で調べて行うことができたのであれば、できると思いますので、挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。2割特例は簡単に計算できますし、2割特例が終わっても簡易計算できますので、そこまで複雑になることは通常、あまりありません。一度ご自身でやってみてダメそうであれば税理士にお願いするのでもいいと思います」

■スマホ会計が可能になるフリーランスにおすすめの会計アプリ

税理士のお話にも出てきた、会計アプリ。最近ではこのような便利なものも登場しているんです。

1.「スマホ会計FinFin」(会計バンク)

忙しいフリーランスをバックアップするべく、「スマートフォンだけで一番かんたんに全自動で確定申告を完結できる」を開発コンセプトにした会計アプリ。銀行やクレジットカードと連携することで、自動で仕訳登録してくれるというのは便利!

またインボイス対応の「スマホインボイスFinFin」も出ており、こちらは請求書や領収書の作成・管理をスマホひとつでスマートに行えるアプリです。シンプルな機能で誰でも手軽に使えるので、複雑そうなインボイス対応も悩まずできそう!

2.「Taxnote(タックスノート)」(freee)

無料で使える会計アプリです。白色申告・青色申告の帳簿を簡単に入力できたり、有名会計ソフトの取り込みや出力もできたりと、かゆいところに手が届く機能が満載。グラフ表記で見やすく確認することもできますよ。

フリーランスの方にとっては、耳寄りな情報ではないでしょうか。ぜひヒントにして確定申告やインボイスを楽に乗り切りましょう!

 

【プロフィール】
見上雄一朗さん
見上雄一朗さん
アカテラス税理士事務所 税理士
福島県福島市出身。地元の会計事務所を経験後、令和4年に神奈川 県川崎市で独立開業。 クラウド会計専門、オンライン限定事務所でとにかく税理士らしくない、なんでも話しやすい税理士を目指 しています。個人事業主からの法人成りや、会社設立時における 税務サポートを得意としており、無料相談も随時受け付けております(無料相談実績数130件)。

 

佐伯裕さん
佐伯裕さん
広尾税理士法人 税理士
横浜市出身。KPMG税理士法人で上場企業や投資ファンド等の申告業務、 M&Aアドバイザリー業務を経験したのち平成30年に東 京で独立開業、令和3年に法人成り。税コスト削減を視野に入れた中小企業の税務支援や事務負担軽減をサポート。会計バンクのFinタメ・マガジンの税務記事監修に関与。

情報提供元: マガジンサミット

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