カサカサ、ムズムズ… 冬の頭皮乾燥にはこんなケアを
2017-12-29 18:30:06
執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
冬、肌の乾燥が気になる季節。
頭皮も同じように乾燥しています。
かきすぎてフケのようなものが出ると、なおさら気になります。
今回は、冬の頭皮乾燥の適切なケア、予防などについてお話します。
頭皮の乾燥:原因
頭皮が乾燥する原因は、次のようなことが考えられます。
洗浄による
頭皮を洗うことによる乾燥には、いくつか要因があります。
まず、洗浄力の強いシャンプーを使っていると、頭皮に必要な皮脂までも取り除いてしまい、潤いがなくなって乾燥します。
また、頻繁にシャンプーをすること、爪を立てて頭を洗うこと、さらに、熱いお湯で洗って皮脂まで流してしまうこと、などの洗い方も乾燥につながります。
空気の影響
紫外線によるダメージや空気の乾燥、エアコンの風が当たってしまう、といった空気の影響から頭皮にダメージを与える可能性があります。
ストレスによる
ストレスによる睡眠不足や食生活の乱れからも、頭皮は乾燥しやすくなります。
睡眠不足で血行不良となり新陳代謝が低下すると、頭皮のターンオーバーが正常に機能しなくなります。
そうすると、頭皮のバリア機能や水分保持力が低下し、頭皮が乾燥するのです。
ビタミンの欠乏や偏った食事
食生活では、ビタミン不足が頭皮に影響を与えます。
特にビタミンA、ビタミンB6は日々の新陳代謝に影響します。
また、偏った食事、とくに糖質・炭水化物の過剰摂取は、体を冷やし、それだけで満腹感がある分、他の栄養素が取りにくくなりますので、頭皮には悪影響です。
ですから、頭皮が乾燥しがちな方は、ご自身の食生活を見直してみましょう。
頭皮の乾燥:症状
頭皮の悩みの症状としては、痒み・フケ・頭皮湿疹・頭皮ニキビ・抜け毛…などですが、頭皮トラブルの原因は、ほとんどが乾燥です。
頭皮が乾燥すると、水分を保つ機能と雑菌の過剰繁殖を防ぐ機能が低下してしまいますので、次のようなトラブルがおきます。
フケ
フケには、脂性フケと乾性フケがあります。
なかでも乾性フケは、乾燥により頭皮の表皮細胞が剥がれ落ちる症状です。
頭皮湿疹
アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、乾皮症皮脂欠乏症湿疹などがあります。
頭皮ニキビ
原因はアクネ菌の繁殖です。
頭皮が乾燥すると免疫力が低下して、アクネ菌が異常繁殖してしまいます。
頭皮のターンオーバーの乱れから、アクネ菌のエサとなる皮脂が毛穴に溜まって、アクネ菌は増殖します。
痛みの強い頭皮ニキビは、このような経緯でできるのです。
抜け毛
血行不良かつ水分不足になると、細胞に栄養が行きわたりませんから、細胞分裂がうまくいかず、抜け毛が増えます。
頭皮の乾燥:予防
保湿
肌に限らず、頭皮も加齢により潤いが減ってゆきます。
頭皮も年齢とともに乾燥しやすくなるのです。
ですから、現在の自分にあった美容液で保湿する必要があります。
洗髪も同様に、現在の自分にあったシャンプーを使用しましょう。
紫外線防止
紫外線は毛髪にも頭皮にもダメージを与え、乾燥状態になります。
外出するときは帽子を被るなどして、紫外線防止対策をしましょう。
食べもの
規則正しくバランスのよい食事をとるのはもちろんのこと、頭皮にいい食べ物を意識して取り入れてみてはいかがでしょう。
おすすめはビタミンB6で、多く含む食材は、マグロ・レバー(牛、豚、鳥)・納豆・生ハム・アボカドなどです。
ニンニク、ゴマ、豆乳などもよいでしょう。
ストレス発散
日常生活にストレスはつきものですが、ストレスを感じたときに、自分なりに発散する方法を確立していることも大事です。
睡眠時間も十分にとって、血液循環の妨げとならないようにしたいものです。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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情報提供元: mocosuku