ミキサー食の認知度・利用実態調査|利用経験はどのくらい?
2026-09-09 09:00:00
介護や医療の現場で提供される「ミキサー食」は、加齢や疾患などで飲み込む力が弱くなった方の食卓を支えています。
しかし、一般消費者における認知度や印象、利用実態はどれほど浸透しているのでしょうか。
株式会社NEXER Groupと介護施設の配食サービス『株式會社談』が共同で実施した全国調査をもとに、ミキサー食に関する現状と、求められるニーズについて解説します。

約7割がミキサー食を「知らなかった」と回答|認知度は低水準
株式会社NEXER Groupと『株式會社談』による全国500人対象のアンケートで、「ミキサー食」を知っているかを質問した結果、69.8%が「知らなかった」と回答しました。
「言葉は知っている」が17.4%、「内容まで知っている」は6.8%にとどまります。
現場では一般的な選択肢であっても、日常的な接点が少ない現状が数字にあらわれています。
こうした認知度の低さは、現状として一般家庭でミキサー食がまだ浸透していないこと、必要性が生じた時点で初めて選択肢として意識される特殊な食事形態であることを示しています。

印象は「特にイメージなし」が3割、多様な声が顕在化
「ミキサー食」と聞いた際の印象を問うと、最も多かったのは「特にイメージはない」(30.2%)。
「高齢者や介護食のイメージ」(20.4%)、「飲み込みやすそう」(18.4%)も一定数見られました。
一方で「見た目が良くなさそう」(6.6%)と感じる方もいます。
現場での関わりや高齢の家族の経験から具体的印象を持つ人も見受けられました。
見た目やバリエーションへの不安と同時に、食べやすさ・飲みやすさを評価している点は、ミキサー食が担う役割を端的に示しているといえるでしょう。

ミキサー食経験者は6.6%、利用したことがない人が大多数
自身または家族でミキサー食を利用したことがあるかについては、「現在利用中」が1.2%、「過去利用」が5.4%。
「利用したことがない」が93.4%となり、実際に経験した人はきわめて少数でした。
必要性が発生しない限り、一般生活者にはまだまだ縁遠い存在であることが浮き彫りになりました。
ミキサー食の概要や主な用途は知っておきたいものの、日々の暮らしで利用経験者が少ない状況は今後の高齢化社会においても注目されるポイントです。

利用者が求めるのは「味・飲み込みやすさ・栄養バランス」
ミキサー食利用経験者に「もっとも重視する点」を聞いた結果、「元の料理の味や風味」「飲み込みやすさ」がともに33.3%。
「栄養バランス」が30.3%、「見た目の彩りや盛り付け」「安全・衛生管理」はそれぞれ27.3%となっています。
介護などで形状が限られても、「おいしさ」や「食事の楽しみ」を求めている人が多いことが明らかになりました。
味や見た目も重視される傾向は、単なる嚥下補助のみにとどまらず、生活の質(QOL)に影響する食体験が重視されている結果といえます。

約8割が「安全管理・衛生面」を重視、安心感へのニーズも高い
ミキサー食を利用したことのある人に対し、「安全管理や衛生面」をどの程度重視するかを尋ねたところ、「非常に重視する」42.4%、「やや重視する」36.4%が合計78.8%を占めました。
原材料や調理器具の洗浄、保存状態など、安全対策に対する意識の高さがうかがえます。
食品の安全・衛生は健康リスクを大きく左右するため、ミキサー食提供・利用時には厳格な基準を満たすサービスや調理環境選びが必要とされています。

ミキサー食に関する「知りたいこと」はレシピ・調理法・費用感など多岐
「ミキサー食についてもっと知りたいこと」を自由記述で尋ねたところ、「どんな食品なのかを具体的に知りたい」「美味しいレシピが知りたい」「栄養バランスをとる食材の組み合わせ」「どれくらい費用がかかるか」「使いやすいミキサーを知りたい」などの声が集まりました。
多くの方が基本情報だけでなく、日常的な取り入れ方やコスト・調理性に興味を持っていることが伺えます。
まとめ
今回の調査から、ミキサー食はまだ広く知られているとはいえず、実際に利用した経験がある人は全体の6.6%にとどまることが明らかになりました。
一方で、利用経験者の多くは「味」「飲み込みやすさ」「栄養バランス」を重視しており、安全性や衛生管理についても高い関心を持っていることが分かります。
ミキサー食は、現時点では自分には縁がないと感じる人も多いかもしれません。しかし、加齢や家族のライフステージの変化などをきっかけに、必要になる可能性もある食事の選択肢です。
いざというときに慌てないためにも、早いうちからミキサー食の基本的な知識や、美味しく安全に楽しむためのポイントを知っておくことは、将来の備えにもつながります。
今後は、レシピや衛生管理の方法だけでなく、配食サービスなどの選択肢にも目を向けながら、自分や家族のライフスタイルに合った食事を考えてみてはいかがでしょうか。
※本記事はPR TIMESのリリースを元にE START AIライターが執筆しています。
情報提供元: PR TIMES