E START

E START トップページ > ニュース > スポーツ > 元メジャーリーガー・岩隈久志が特別支援学校で直接指導「素直に感じながら野球をやってくれる姿が嬉しかった」

元メジャーリーガー・岩隈久志が特別支援学校で直接指導「素直に感じながら野球をやってくれる姿が嬉しかった」

スポーツ
2025-02-01 06:00

日米通算170勝の元メジャーリーガー・岩隈久志さん(43)が1月31日、東京都立青鳥特別支援学校のベースボール部で交流指導をおこなった。


【写真を見る】元メジャーリーガー・岩隈久志が特別支援学校で直接指導「素直に感じながら野球をやってくれる姿が嬉しかった」


 東京都立青鳥特別支援学校は昨年の夏、知的障がいを持つ選手たちの単独チームとして全国で初めて高校野球の地方大会に出場。1回戦で0-66のスコアで敗れたものの、チームにとって大きな一歩となった。


その彼らの奮闘をテレビのニュースで見て感銘を受けたという岩隈氏。知人を通じて指導のオファーを受けた際には、ふたつ返事で快諾した。来訪するのは昨年10月以来2度目。前回は雨で室内での指導だったが、この日は晴天に恵まれ、12人の部員とグラウンドでキャッチボールやピッチング練習など、約1時間半汗を流した。


「分かりやすく教えることを心がけた」と、ピッチング練習では岩隈氏自らボールの握りや体の使い方を身振り手振りで指導。時折、「今の球は良かった」「ナイスボール!」と明るく声を掛けた。選手からの「スライダーの握りを教えてください」という質問にも丁寧に応え、教えを実践した部員は「魔球ができた」とこの日一番の笑顔が弾けた。


指導した岩隈氏は「素直に感じながら野球をやってくれる姿が嬉しかった」と振り返り、「勝つ負けるよりも野球の楽しさを知ってもらって、できた時の喜びを感じてもらうことは野球以外の成長にもつながると思う」と自身の指導の心得を話した。


熱心に岩隈氏からピッチング指導を受けていた岩本大志投手は「緊張したけれど自信になった」と目を輝かせた。秋季東京都一次予選では、マウンドに上がり3奪三振。「春の大会で三振を4個とって岩隈さんを喜ばせたい」と次の大会への意気込みを語った。


忘れられない貴重な時間となった青鳥特別支援学校の部員たち。まずは春の東京大会で成長した姿を岩隈氏に見せるのが最大の恩返しだ。


■岩隈久志(いわくま ひさし)
1981年4月12日生まれ、東京都出身、右投右打 
堀越高校から1999年ドラフト5位で大阪近鉄バファローズに入団。2年目に初勝利を挙げると、2011年までに107勝をマーク。沢村賞1度、最多勝2度など多くのタイトルを獲得。2012年からは楽天からMLBシアトル・マリナーズに移籍し、7年間で63勝をマーク。日米通算170勝。


■青鳥特別支援学校(せいちょう とくべつしえんがっこう)
昭和22年に創立された日本で最初の公立の知的障害特別支援学校。東京・世田谷区。「甲子園夢プロジェクト」を発足させた久保田浩司監督率いるベースボール部は、2024年7月、高校野球の西東京大会に出場。甲子園に繋がる公式戦に、特別支援学校として全国で初めて単独出場を果たした。24年夏(一回戦 0-66)、24年秋(一回戦 0-66)
 


スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】
【検証】「布団の上に毛布」が暖かい説 毛布は布団の「上」か「下」か 毛布の正しい使い方【Nスタ解説】


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

人気記事

ページの先頭へ