
4月20日に横浜武道館で行われる第40回皇后盃全日本女子柔道選手権大会(以下、皇后盃)の前日会見が行われ、パリオリンピック™女子48キロ級金メダリストの角田夏実(32、SBC湘南美容クリニック)が出席した。
皇后盃は体重による階級区分が無く、無差別級のみ。体重制限のない女子の日本一を決める大会となる。角田は最軽量級である48キロ級を主戦場としており、いかに体重差を覆すかに注目が集まる。
角田のこの大会にかける思いは強い。パリ五輪以前から出場を希望しており、「オリンピックでメダルを取れば推薦で皇后盃へ出場できる。そのためにも五輪でメダルを取りたい」と語っていたほどだ。さらに、6月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)の代表を辞退してまで出場にこだわった。その理由について「2月のグランドスラムに出場した時に、巴投に感覚のずれを感じた。世界選手権までに自分の柔道を作れるかという部分と、皇后盃に出たいという部分。両方を取るとどちらも中途半端になってしまう」と語り、五輪前からの目標であった皇后盃への出場を決めたという。
1回戦で戦うのは17歳の鋳山真菜実(徳島・生光学園高校3年)。登録体重は角田が53キロに対し鋳山は90キロで、その差は37キロとなる。「襟と袖の2つを持たれると力勝負になってしまう。先手でしっかり動いて足持ちもしっかり利用して、後手に回らないように戦いたい。リスクや怖さがある中、自分がどこまで戦えるか、挑戦者として頑張りたい」と、体重差がある戦いへの意気込みを語った。
角田が皇后盃に挑むのは3回目となる。初挑戦の20年は初戦敗退となったものの、21年は体重105キロの相手を果敢に攻め勝利した。過去出場した2大会はコロナ禍でいずれも無観客での開催となったため、初めて有観客の大会に出場する。またパリ五輪以降、日本で出場する最初の大会となる。そのため注目度も高く、チケットはほぼ完売。「オリンピックの時のような関節技や巴投が出せる自信はないが、組手や動きを使って戦えたらいい。皆さんの期待に少しでも応えられるように頑張りたい」と、日本のファンの前での活躍を誓った。
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