
ロシアによる侵攻が続くウクライナでの性暴力をテーマにした報告会がイギリスで開かれ、女性のみならず、男性への性暴力被害の深刻な実態が報告されました。
ロンドンで5日に開かれた報告会では、ロシア軍による性暴力の被害者を支援してきたウクライナの弁護士、カテリーナ・ブソル氏が登壇しました。
ブソル氏は、ロシア軍が性暴力を「戦争の兵器」として組織的に利用していると指摘したうえで、被害は女性だけでなく、男性や子ども、障害のある人にも及んでいると述べました。
また、ウクライナ政府はおととしからロシアとの戦争に関連する性暴力の被害者に対し、1人あたり3000ユーロ、日本円でおよそ53万円を支給する「緊急補償制度」の試験的導入を開始。これまでに600人以上が申請し、支給を受けましたが、そのうち半数以上が男性だったということです。
被害者はロシア軍によって拘束された捕虜や市民などで、性器への電気ショックや切断、妻が性的暴行を受ける様子を見せられるケースなどが報告されているということです。
カテリーナ・ブソル弁護士
「性暴力はこれまで『男性による女性への暴行』として語られてきました。しかし、被害者への理解や支援が、男性の被害者をないがしろにする形で行われてはいけません」
また、ブソル氏は、男性は自分が受けた行為が性暴力にあたることを認識できず、被害を訴えないこともあるため、専門家による丁寧な聞き取りが不可欠だとしています。
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