安さを売りに世界に進出する中国発のネット通販「SHEIN」。フランス・パリに初めて常設の実店舗をオープンさせましたが、抗議活動も起きています。
【写真を見る】児童ポルノに抵触する可能性があるとされている「少女にみえる人形」
“世界初”パリに「SHEIN」常設店舗オープン
パリの老舗百貨店に長い列ができました。待ちわびる人たちのために、クロワッサンのサービスも…
中国発の「SHEIN」が5日、世界で初めて常設の店舗をオープンしました。
商品を購入した人
「お手頃な価格で本当に素晴らしいです。3800円です。幸せよ、本当に素晴らしい」
「これは娘に買いました。また2人で来たいと思っています」
「SHEIN」は、世界約160か国でネット通販を展開。
3年前、東京・原宿に常設のショールームがオープンした際には、多くの人が押し寄せました。
ブルームバーグ通信によると、「SHEIN」の2025年の1月~3月の純利益は約600億円。大量生産で低価格を実現し、次々と新商品を打ち出す「ウルトラファストファッション」とも呼ばれ、Z世代を中心に人気です。
「過重労働」「大量消費」「児童ポルノ」に抗議活動も
一方で、低コストのビジネスモデルを続ける「SHEIN」には、批判の声もつきまといます。
「若者には長時間労働に見合う給与が払われていない。このやり方を変えるべきだ。本当にひどい」
批判は、中国での過重労働や大量消費に伴う環境問題に向けられています。
記者
「店内は混乱しています。抗議活動する人たちが店内に入ってきました」
さらなる批判を招いているのが児童ポルノの問題です。
「児童ポルノに加担するのか。SHEINの出店なんてだめだ、許せない」
通販サイトでは少女にみえる人形が販売されていて、これが児童ポルノに抵触する可能性があるとして、フランス当局が捜査に乗り出しているのです。
「SHEIN」への抗議の意味からこんな動きも…
靴メーカー創業者
「SHEINは私たちのブランドとは価値観がまるで違います。同じ場所で販売されるなんて受け入れられません」
10年以上前から出店していたこちらの靴メーカーは10月、撤退しました。
靴を回収し再利用するなど、環境への配慮を大切にするこの店にとって、「『SHEIN』の出店は大量廃棄を助長する」というのがその理由です。
靴メーカー創業者
「私たちは長持ちする商品を作りたいのです。使い捨てのファッションとは全く違います」
とはいえ、百貨店側としては、長引く百貨店不況のなか、新たな客層を見込める「SHEIN」に期待を寄せる事情もあります。
百貨店所有会社の会長
「労働者の権利を守って作られたものしかありません。私たちは人を分断させるのではなく、楽しい買い物の時間を提供したいだけです」
こうした事態に、当の「SHEIN」側は…
SHEIN側
「不必要な生産を回避し、環境負荷の軽減に努めている」
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