
タイとカンボジアの国境地帯で再び激化している軍事衝突をめぐり、ASEAN=東南アジア諸国連合は22日、緊張緩和に向けた臨時の外相会合を開いています。ASEANとしては停戦を求めるとみられますが、両国が歩み寄れるかは不透明です。
ASEANの外相らを集めた特別会合は、議長国マレーシアの首都クアラルンプールで22日に始まり、紛争の当事国であるタイとカンボジアの外相も出席しています。
会合に先立ち、マレーシアのアンワル首相はSNSへの投稿で、「緊張を終わらせ、地域の安定を維持することが重要だ」と呼びかけました。
タイとカンボジアの軍事衝突をめぐっては、今月7日以降、双方で合わせて20人以上の民間人が死亡したほか、50万人以上が避難しています。
アメリカや中国が停戦の仲介に動いていますが、22日も未明からタイ軍がカンボジア領内を空爆するなど、事態は悪化の一途をたどっています。
ASEANとしても停戦を呼びかけるとみられますが、タイとカンボジアの双方が非難の応酬を続けていて、両者が歩み寄れるかは不透明な情勢です。
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