湖池屋が7月3日から受注販売を始めたポテトチップスは1袋あたり625円。世界最高クラスのじゃがいもを使用しており、各社、原材料などにこだわった商品を販売しています。
生活スタイルの変化により、スナック菓子市場は右肩上がり。食事スタイルの変化により、お菓子を食べても怒られない時代がくるかもしれません。
“究極のポテチ計画” 門外不出を日本で育てる
出水麻衣キャスター:
湖池屋が7月3日からポテトチップスを1袋625円で受注販売を始めました。1万セット限定で販売していましたが、完売したということです。
「湖池屋ファーム ボンノット ロレーヌの岩塩」と「湖池屋ファーム ボンノット 牡蠣のコンフィ」は、1箱に4袋入っていて2500円です。岩塩と、牡蠣のコンフィという高級感のある味で展開していました。
1袋625円と、高い理由は原材料にあります。
ポテトチップスには、世界最高クラスのじゃがいも「ボンノット」という品種を使っていて、1キロ7万円で取引されたこともあるじゃがいもです。
フランスの海に近い土地で、海藻を混ぜて栽培されている高級なポテトです。
湖池屋も試行錯誤を重ねて、“究極のポテチ計画”と銘打ち、始動から8年以上の月日を経て、門外不出とされた「ボンノット」を日本で育て、ようやく大量生産にこぎつけたということです。
高級なポテトチップスということで、湖池屋の開発担当の野村紗希さんは「国産じゃがいもにこだわってきた。世界一のポテトチップスを目指して作った」と話しています。
こうした素材にこだわったポテトチップスは、他社も作っています。
カルビーでは、「じゃがクリスピー インカのめざめ」という希少種を使った商品を発売しています。
成城石井では、生産者限定のポテトチップス「成城石井 生産者限定ポテトチップス」というものを発売していました。
※現在は取り扱いされていません
スナック菓子の市場規模は順調に大きくなっていて、コロナ禍の巣ごもり需要などを経て、さらに拡大していきました。
全日本菓子協会によると、2024年度は5817億円で、まもなく6000億円規模の市場規模が見えるというところまで来ているそうです。
「食事感覚で」スナック菓子にも変化?
出水キャスター:
そんな中、スナック業界では少し大きなトレンド変化が起きています。
皆さんも小さい頃、おうちでお母様や食事を作っている人に「もう少しでご飯なんだから、お菓子食べるのやめなさい」と怒られたことがあるかもしれませんが、もう怒られない時代が来るかもしれないんですよね。
食事のスタイルというのが変わっていて、決まった時間に食事をしないで、間食が増える「食のシームレス化」というのが進んでいます。
そういったこともあってメーカーも、お食事感覚で食べられるスナックを開発しているんです。
例えば、湖池屋の商品に「ランチパイ クラムチャウダー」というものがあります。ちょっとお腹が空いたときなどに、食事感覚で食べられるスナックということです。これはクラムチャウダー味なので、しょっぱいです。
食事味のスナックのニーズが高まっていて、食や飲料の消費者動向の調査をしているミンテルジャパンレポートによると、例えば、納豆スナックと、ライスチップスを混ぜ合わせて、納豆ご飯スナックなども。
また、スムージーは今までは飲むものでしたが、栄養素などはそのままにアーモンドやドライフルーツを入れて、スナック菓子と掛け合わせて「食べるスムージー」などが開発されていくのではないかということです。
スナック業界にも新しい価値が広がっていくのではないか、というトレンド分析も出ています。
※「ソルティ・スナックトレンド-日本-2024年」より
井上貴博キャスター:
アスリートでも、スナックを控える人が多いかもしれないですが、ちょっと変わってくるかもしれないですね
日本バレーボール協会会長 川合俊一さん:
サプリみたいな感覚で栄養素がとれるなら、アスリートの人たちも、もしかしたら採用するかもしれませんね。
出水キャスター:
例えば食物繊維だったり、ビタミンだったり、スナックにも、これからは素材そのものの栄養素を取り入れていくという展開もあるのではないかということです。
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<プロフィール>
川合俊一さん
日本バレーボール協会会長
ロサンゼルス、ソウル五輪2大会連続出場
現在は競技の普及や選手強化に尽力
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