お値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。今回は、テーマパークの入場料と乗り物乗り放題がセットになったフリーパスの平均価格です。
【写真を見る】家計の味方!無料で楽しめる「りっくんランド」知ってる?
“物価高の波”、遊び場にも… 家計に優しいレジャーの選択肢
出水麻衣キャスター:
お出かけ先として選ぶ人も多い「テーマパーク」。このテーマパークの入場料とアトラクションの乗り放題がセットになった「フリーパス」の平均価格が、4846円と5000円に迫っています。
国内主要レジャー施設のフリーパスの平均価格の推移を見てみると、2022年は4079円、2025年は4846円となっていて、この3年間で2割ほど上がっていることがわかります。(帝国データバンクより)
これは混雑緩和を目的とした、日付によって価格が変わるダイナミックプライシング(変動料金制)の導入がすすんだ影響もあるということです。
例えばUSJでは、一番価格が高い時期で1日券(大人)が1万1900円となっています。
また入場料などの値上げを発表した施設が去年(2024年)は37施設だったのに対し、今年(2025年)は既に71施設に上っていて約2倍となっています。
「遊びの場にも物価高の波が来ているのか」と嘆いていらっしゃる方も多いかと思いますが、無料で楽しめる「お財布いらずの遊び場」をご紹介したいと思います。
例えば、自治体が管理していて無料で楽しめる場所もあります。
川崎市の「夢見ヶ崎動物公園」は2024年に50周年を迎えた歴史ある施設で、レッサーパンダやペンギン、シマウマ、ワオキツネザル、ラマなど51種類・280の動物がいます。フンボルトペンギンのエリアなどは室内で、少し涼むこともできるため、お子さんと訪れてみてはいかがでしょうか?
まだまだある!遊んで学べる「無料の施設」 夏休みの思い出作りに
出水麻衣キャスター:
そして他にも無料で楽しめる施設があります。
▼「JALスカイミュージアム」(東京・大田区)
羽田空港にある施設で、予約開始から数十秒で埋まってしまうという大人気のコースでは、パイロットや客室乗務員の制服を試着できる他、実際に使用されていた訓練用のコックピットに座ることもできます。
さらに飛行機の格納庫も見学ができ、普段は見ることができない整備の様子など、迫力満点の飛行機の世界を無料(完全予約制)で見ることができます。
展示ホールの自由見学(60分)と格納庫見学(50分)のコースとなっています。1か月前から予約が可能で、すぐいっぱいになってしまうため、こまめにチェックしてください。
▼陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」(埼玉・朝霞市)
ヘリコプターの操縦シミュレーションなど、あらゆる体験が無料でできる施設です。大人気なのが関係者以外は立ち入り禁止のエリアを走る「自衛隊の大型トラックの体験試乗会」で、ほかにもドーランを塗る体験などが楽しめるそうです。
7月25日(金)からは夏休み特別イベントも始まるということで、体験イベントは当日受付で先着順となっています。ぜひ皆さん訪れてみてはいかがでしょうか?
▼シウマイの老舗「崎陽軒」横浜工場の見学
完全予約制で3か月先までほぼ満席になっているということですが、秋などに行ってみてはいかがでしょうか。シウマイの製造工程の見学や、できたてシウマイ・お菓子の試食なども楽しめます。
そして、工場見学の一部を予約なしで体験できる「プチミュージアムショップ」もあります。
こうした体験イベントなどが、なぜ無料でできるのか。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに伺いました。
企業などとしては▼地域貢献の一環▼自社のPR▼将来の人材確保などの狙いがあるということです。
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