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「都内の億ションと比べると手が届く」千葉・流山市の地価上昇…そのワケは「子育て環境」 “上昇率1位”の住民を直撃「1番になった感覚ない」【news23】

経済
2025-09-17 11:45

16日、土地取引の目安となる全国の基準地価が公表され、バブル崩壊後の1991年以来の上昇率だったことがわかりました。東京圏でもっとも伸び率が高かったのは千葉県流山市。大幅に上昇したそのワケは「子育て」にありました。


【写真を見る】「ファインコート流山西初石サインズ」新築戸建て、5800万円台~7600万円台


地価上昇率トップ3 北海道独占

外国人
「アイ ラブ ジャパン」


16日も、多くの外国人で賑わっていた東京・浅草。インバウンド需要を背景に、去年に比べ土地の価格が27.4%上昇。東京圏で最も地価が上昇した「商業地」となりました。


16日に国土交通省が発表した全国の基準地価。「住宅地」「商業地」ともに上昇率のトップ3は北海道でした。


上昇率31%超えなど、「商業地」のトップ3を独占したのは“半導体バブル”に沸く千歳市。次世代半導体の量産を目指す「ラピダス」の工場建設に伴い、住人の増加が見込まれています。


また、富良野市・北の峰町は、リゾート開発が進んだことにより、27.1%の上昇に。全国の「住宅地」の中で1位となりました。


東京圏で上昇率1位 千葉・流山市の地価上昇

一方、東京やその近郊で、住宅地の地価の上昇率が大きかったのが…


記者
「地価の上昇率が“東京圏で1位”となったのが、千葉県流山市です」


特に初石駅付近では、去年より、1平米あたり2万6000円上がり、17万1000円に。上昇率は17.9%となりました。


東京圏1位の上昇率となった場所を訪れると、そこは住宅街にある一軒家でした。住んでいたのは、この土地に51年前から住む大林清文さん(80)。


大林清文さん
「一番になった感覚は無い。そんなに急激に上がるとは思わなかった。前は芋畑だった。つくばエクスプレスができて、そこから波及する人口・建物の増加を実感する」


小学生の登下校の見守り活動をしているという大林さん。子どもの数が目に見えて増えていると話します。


大林さん
「1年生の組数が7組あるとか。発展しているなと感じた。だから新しい学校ができるんじゃないかなっていう勢い。昔は地価が上がって喜んでたが、今は税金が大変だから、そのままにしておいた方がいいかなと」


近年、地価の上昇が続く流山市民の中には、こんな人も…


千葉・流山市民(80代)
「10年くらい前にマンションを買って住んでいたが、(価格が)倍になったので処分(売却)した。(駅から)3分くらいのところに引っ越した」


流山市の人口増加 子育てのしやすさが背景に 

都心に通勤する世帯が多い流山市。人口は、ここ10年で17万7252人から、21万3816人にまで増加しています。


背景にあるのは、「子育てしやすい環境」です。夕方、流山おおたかの森駅から直結するビルに到着したのは、保育園から送迎されてきたバス。


朝と夕方、保護者は駅直結の「送迎保育ステーション」に来るだけ。ここから子どもを各保育園に送迎してくれるのです。


また保護者が迎えに来るまで、ステーションで預かってくれるのも魅力です。


保護者
「都内に通勤しているので、園に直接行かなきゃいけないとなると、通勤の関係上(朝)7時ぴったりに預けても間に合うか間に合わないかぐらい。1時間以上短縮になってるんじゃないかな」


保護者
「仕事しながらの送迎が大変なので、駅から近いのがめちゃくちゃありがたい」


記者
「流山市の住宅地では、新しい戸建てが続々と建設されています」


住宅などの建設ラッシュも進み、「ファインコート流山西初石サインズ」の新築戸建ては、もっとも高い家で7600万円台ですが、売れ行きは好調だということです。


土地価格の上昇を住民はどう見ているのでしょうか?


千葉・流山市民(40代)
「おおたかの森はいつか上がるから買っとけって話を、(母が)15年前くらい前にしていた。母は偉大なりっていいますけど、そっちの意味で偉大」


千葉・流山市民(30代)
「今ちょっと(住宅価格が)上がっちゃっているけど、都内の億ションと比べると、家族で住む広さで手が届く範囲になる」


淡路島が二極化 観光地化の裏で衰退も

兵庫県の淡路島。地価「上昇」と「下落」の“二極化”が進んでいます。


淡路市野島蟇浦は、大手人材派遣・パソナグループが観光施設などを続々開業し、兵庫県内の商業地で2番目の伸び率となる12.9%の上昇となりました。


中でも、ハローキティをテーマにした施設は、オープン直後から家族連れで賑わっていました。


埼玉からの観光客
「(旅行先に淡路島を選んだ理由は?)来てみたかったので、景色もキレイですし」


一方、淡路島の中央に位置する洲本市では、県内の商業地で最も高い下落率になりました。高齢化が進み、昔ながらの商店街が衰退しているといいます。


洲本市民
「(淡路島の)北の方は注目されてパソナが来て開発してるけど、洲本もそのうち順番が回ってこないかなと」


不動産バブルとも呼べる状況の一方で起きている「地価の二極化」。どちらも私たちの生活に大きな影響を及ぼすことになりそうです。


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