家賃相場が過去最高を更新する中、いまコンパクトな狭小物件が注目されています。
ファミリー:24万円 シングル:11万円 “狭小物件”注目のワケ
井上貴博キャスター:
物価高の今、固定費を見直して、家賃を削るという人が増えているということです。
【東京23区賃貸物件の平均賃料】※不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」調べ
▼ファミリー向き賃貸(掲載賃料の平均)
2020年11月:16万7166円
2025年11月:24万4579円
▼シングル向き賃貸(掲載賃料の平均)
2020年11月:9万1368円
2025年11月:11万9139円
掲載賃料の平均は11万9139円ですが、反響物件(ユーザーが問い合わせた物件)の平均賃料は、シングル向け賃貸で9万6914円と、差は過去最大の約2.2万円だといいます。
「LIFULL HOME’S総研」副所長の中山登志朗さんによると、「賃料を抑えるための“妥協で”▼古い、▼離れる、▼狭めるの3つが選択肢に入ってくる。ひとり暮らしの若年層は『自分が我慢すれば』と考え、近さを優先し、狭小物件を選ぶ傾向にある」ということです。
シャワーブースで足湯!?“狭小物件”の工夫
井上キャスター:
狭小物件を作る側・貸し出す側も、狭くても快適な生活を送ってもらいたいとさまざまな工夫を凝らしています。
例えば、浴槽を設置するスペースがない分、足湯ができる「アシバス」が設置されている物件もあるといいます。足元に蛇口があり、10センチほどお湯をためられるようになっています。
また、キッチンの収納に鏡が取り付けられていて、洗面所も兼ねています。一つの場所で全て完結できる工夫がされているということです。
壁にたくさんの穴が開いている物件もあるということですが、狭小物件には収納が少ないので、壁に衣類をかけて保管できるようになっています。
このように知恵が絞られています。
戸建もコンパクトが人気に?
井上キャスター:
今、コンパクトな戸建ても人気だといいます。
東京23区の新築マンションの平均価格は、1億4402万円(平均専有面積66.67㎡)となっていますが、一方で、専有敷地面積60㎡未満の新築戸建ての平均価格は7454万円です。
価格が半分程度となるため、コンパクトな戸建てが人気だということです。
実業家・インフルエンサー 岸谷蘭丸さん:
建物が取り壊されたなと思っていたところに戸建てが5戸建って驚きましたが、こういうことなんですね。
井上キャスター:
土地を分割し、細長で3階建てにすれば延べ床面積が取れるということで、そうしたことが起きているようです。
==========
<プロフィール>
岸谷蘭丸さん
イタリア・ボッコーニ大学在学 24歳
岸谷五朗と岸谷香の長男
海外大受験塾「MMBH」設立 教育・多様性などを発信
・「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】
・【全文公開】“ラブホテル密会” 小川晶・前橋市長の謝罪会見【後編】「どちらからホテルに誘うことが多かった?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)
・「あんな微罪で死ぬことはないだろう…」逮捕直前にホテルで命を絶った新井将敬 衆院議員「この場に帰って来れないかもしれないけども、最後の言葉に嘘はありませんから」【平成事件史の舞台裏(28)】
