
■フィギュアスケート世界選手権(日本時間29日、アメリカ・ボストン)
女子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)5位の坂本花織(24、シスメックス)がフリーで会心の演技を披露するも、逆転で4連覇には届かず合計217.98点で銀メダルとなった。
SP首位で22年大会の銅メダリスト、地元アメリカのアリサ・リュウ(19)がフリーもトップの222.97点で初優勝を飾った。日本勢はSP2位の千葉百音(19、木下アカデミー)が合計215.24点で3位表彰台入り、SP4位の樋口新葉(24、ノエビア)は合計204.58点で6位で終えた。
今大会は来年2月のミラノコルティナオリンピック™に向けて国・地域別の出場枠が懸かり、日本勢上位2人の坂本と千葉の順位合計が「5」となり、「13」以内をクリアしたため出場枠最大の「3」を獲得した。
27日のショートで5位(71.03点)と出遅れた坂本は、SP首位のリュウと3.55点差でこの日のフリーに挑んだ。
冒頭でダブルアクセルを決めると、続く3回転ルッツ、さらにダブルアクセルから3回転サルコウへの連続ジャンプで得点を重ねていった。後半も勢いに乗り、単発の3回転フリップ、さらにフリップ&トウループの連続3回転を決めると、3回転ルッツからの連続ジャンプで得点を重ね、最後の3回転ループも着氷し会場は熱気は最高潮に。ほぼノーミスで滑り切った坂本は、演技後は両手でガッツポーズ。さらに跳びはねて喜びを爆発させ、リンクサイドで待つ中野コーチのもとへ。
得点は前半と後半の連続ジャンプで回転不足の判定で、NHK杯(24年11月)の今季ベスト(152.95点)には届かなかったが、146.95点のハイスコアをマークし合計217.98点。キスアンドクライで得点が出ると、うなずきながら満面の笑みで声援に応えた。
樋口は高さのあるジャンプを次々と決め、後半に3回転ループで少しバランスを崩すが、大きなミスなく滑り切った。力を出しつくした演技に演技後はしばらく座り込み、自身も納得のいく演技に。千葉は序盤のサルコウでミスをしたが、以降のジャンプで立て直し、昨年は7位だったが初の世界選手権の表彰台入りを果たした。
【女子シングル結果(合計点)】
1位)アリサ・リュウ 222.97点
2位)坂本花織 217.98点
3位)千葉百音 215.24点
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6位)樋口新葉 204.58点
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