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また「楽天モバイル」狙われる 不正に回線契約をしたとして少年(17)逮捕  稼いだ金は「荒らし」サイトの運営資金に 警視庁

国内
2025-03-21 17:25

また「楽天モバイル」が狙われました。17歳の少年が不正にアクセスし、通信回線を契約したとして、警視庁に逮捕されました。少年は稼いだ金を「荒らし」サイトの運営資金に充てていたということです。


警察署に並べられたパソコンとスマートフォン。逮捕された17歳の無職の少年ら3人は、これらの押収品を使ってある犯罪に手を染めていました。


記者
「少年らは楽天モバイルの通信回線を不正に入手し、転売を繰り返していました」


3人は去年4月、「楽天モバイル」のシステムに不正にログインし、他人名義で通信回線を契約した疑いなどがもたれています。


犯行の手口はこうです。


少年(17)が秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」でおよそ3万件の楽天のIDとパスワードを不正入手。指示を受けた中学3年生ら2人が自らが作ったプログラムなどを使い、楽天モバイルのシステムにログイン。通信回線を契約していたということです。


楽天モバイルをめぐっては、先月にも、生成AIを悪用したプログラムで回線契約した中高生3人が逮捕されていて、楽天モバイルが利用者に注意を呼びかけていました。


こうした中、実際に“不正契約”の被害にあったという男性が取材に応じました。


宮城県に住む男性(40代) 
「私が3月頭までずっと海外で住んでまして。なので、全然気づかずに」


去年7月からおよそ9か月間にわたり、9つの回線を何者かに不正に契約され、毎月3万円以上を支払い続けていたといいます。


宮城県に住む男性(40代)
「ちょっとセキュリティの面ではやっぱリスクあると感じた」


今回の事件で逮捕された少年は取り調べに対し、こう供述しています。


少年(17)
「ひとつのIDで契約できる回線数が多く、本人確認が甘い楽天モバイルを狙った」


楽天モバイルはJNNの取材に対し、「今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。


少年(17)らは、インターネット上での誹謗中傷や企業への脅迫などを行うサイバー犯罪グループ「荒らし共栄圏」のメンバー。「活動資金」を稼ぐ目的で入手した回線を1回線80ドルでテレグラムで不正に転売し、およそ120万円を得ていたとみられています。


こうした少年のサイバー犯罪について、専門家は。


神戸大学 森井昌克 名誉教授
「実際にお金が取れるとかポイントが盗めるとか、そういうことを自慢したいというのがあって、そこから始まって不正を働きたい、あるいはもっと稼いでいきたいという話になっていく」


警視庁は、「これらの回線が特殊詐欺などの犯罪に使用されていた可能性もある」とみて調べを進めています。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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