高市総理が愛用しているとされるバッグが売り切れるなど「サナ活」と呼ばれる現象が起きています。街では若者を中心に高市総理への期待の声が聞かれます。
高市総理 若者が支持? 黒革のバッグは入手困難
井上貴博キャスター:
高市総理の愛用品がSNSで話題となっています。
▼濱野皮革工藝「グレース ディライトトート」(13万6400円 / 売り切れ)
▼三菱鉛筆「ジェットストリーム 多機能ペン 4&1」(1100円 / 参考価格)
このような機運が高まるなか、高市総理の支持率も高くなっています。
【高市総裁に期待する?・男女別】
<男性>
・期待する:67%
・期待しない:26%
<女性>
・期待する:66%
・期待しない:27%
(JNN世論調査 10月4日・5日調査)
年代別で見ると、特に若い世代の支持が多いようです。
【高市総裁に期待する?・世代別】
<18~29歳>
・期待する:80%
・期待しない:14%
<30代>
・期待する:82%
・期待しない:14%
<40代>
・期待する:69%
・期待しない:26%
<50代>
・期待する:68%
・期待しない:23%
<60歳以上>
・期待する:56%
・期待しない:35%
若い世代の高柳キャスター、山形キャスターはいかがですか?
高柳光希キャスター:
確かに参院選ぐらいから、我々の周りでも政治の話は多く出ていていました。その矢先に総理・総裁の決定があったので(高市総理への期待)ムードは高まっているなと感じます。
井上キャスター:
ベースとして政治が少し身近になったということですか?
山形純菜キャスター:
SNSの活用もあり、そう感じているのではないでしょうか。
若者が期待の声「韓国コスメで親近感も」
井上キャスター:
SNSも大きなポイントとなっている感じますが、街の声はどうなのでしょうか。
まずは、高市総理の印象について――
30代
「常に笑顔で対応している印象で、すごく明るい方だなという印象なので、そういう意味ではちょっと雰囲気が変わるのかなと」
20代
「『馬車馬のように働きます』みたいなのを言っていたのを見て、かっこいいなと」
──今までの総理と違うなと思う点は?
20代
「めっちゃ違う。反応が違う、関心も違う」
20代
「あーまたおじさんが(総理に)なったんだじゃなくて、あの人は女性だみたいな」
一方で…
──政策内容はご存じですか?
20代(高市総理支持)
「政策…ちょっとわからない」
20代(高市総理支持)
「まったく知らないです。何を全く知らない、政策内容はあんまりわからないです」
また、この発言に注目した人も…
高市総理(21日)
「韓国のりは大好き。韓国コスメも使ってます。韓国ドラマも見ております」
20代
「総理が韓国コスメ使ってるとかいうところは、学生の私達からしたら親近感もある」
期待することを聞いてみると…
20代
「政治って男性が多いなって印象があって、そのなかでも女性が活躍してるのは同じ女性として期待したいな」
20代
「賃上げとかよりも税金を下げるとか、外国人政策、インバウンドに対し対応していってもらおうとかを期待しています」
20代
「一般社会人からすると、やっぱり消費税が下がってくれるのが一番いいんじゃないですかね。目に見える利益があった方が、僕らも頑張れる」
20代
「今から何するかっていうものに興味を持つ人ってあんまりそこまでなくて、結果が出てくれたら何をしてくれてても、やってくれてるんだってなるような気がします」
膨らむ期待と今後の課題
井上キャスター:
高市総理への期待感をキーワードでまとめてみました。
▼女性総理
・政治のイメージが変わった
・女性の社会進出なども進みそう
▼親近感
・話が分かりやすい
・笑顔が印象的
・「韓国コスメ使ってます」
▼SNS
・XやTikTokですごく回ってくる
このような声があり、Xのフォロワーは急上昇し、現在196万人になっているということです。
「The HEADLINE」編集長 石田健さん:
一つは女性がリーダーになり、エンパワーメントされているように感じます。これは主義主張関係なく、そういったことを感じる方は男女問わず多いはずなので、非常にポジティブな点だと思います。
もう一つ、親近感について少し気をつけなければいけないのは、若い方が「政策の具体的なイメージはわかないけど何となく期待している」ということです。
これは一見すると若い方が実際の政策ではなく、「何となく雰囲気で選んでいる。若い人だからそう思ってしまう」という見え方がしてしまう。
しかし、実際の調査の中では、繰り返し色々な政策を見ていく中で合理的に判断している側面があるので「若者ってあんまり政治に関心がなくて、何となく意思決定してるよね」という印象を持つのは良くないと思います。
これはそれを向けられた高市総理側にも言えることです。女性総理であることが、ことさらにクローズアップされた結果、親近感やSNSの親しみやすさが、女性リーダーの属性と紐付けられてしまう。
こういうところが「女性だから何となく親近感がある」「女性だから親しみやすい」というメッセージと紐づくことによるネガティブなところです。本来の政策や能力にうまくフォーカスが当たらないというところは我々 発信する側も気をつけなければいけません。
その上で、マーケットの動きを見ると、労働力やエネルギー(原発を含めて)の供給を増やしていく、マネーの供給を増やしていくという、供給サイドに注目した経済政策をメッセージとして出しています。これに対し好感を持っている市場関係者は多いと思います。
高市総理の親しみやすいメッセージ、親しみやすいキャラクターも大事ですが、実際の政策が好感を持って受け止められているという側面を非常に重視して、全体的な高い支持率に繋がっているのかなと見ています。
日米首脳会談は「成功に終わった」が…今後は課題山積?
井上キャスター:
28日に行われた日米首脳会談は「成功に終わった」という評価があります。
立憲民主党の野田佳彦代表は「和やかにスタートを切れたことは何より」、国民民主党の玉木雄一郎代表も「率直に言ってグッドスタート」と感想を述べていました。
今後について、TBSスペシャルコメンテーター星浩さんは「日米が抱える問題点に関して深い議論はなく進展していない」といいます。
▼防衛費増額は前倒しは表明しているが、財源どうするのか
▼トランプ関税は15%のままなのか
▼対中国への姿勢は強硬か協調か
こういったところ含めて、本当に厳しいところはこれからになります。
「The HEADLINE」編集長 石田健さん:
高市総理が発言した「韓国コスメを使っている」でもわかる通り、イデオロギー的で、外交的に非常に強硬だというイメージを抑えながら、経済的な政策にフォーカスをしているように見えます。
おそらく「第2次安倍政権を彷彿としている」と感じる人が多いと思います。その戦略が成功して、足元でしっかりと手綱を握っていれば、中長期的に「外交も経済もうまくやってくれそうだ」という国民の後押しもあり、うまくいくのだと思いますが、どこかでつまずいてしまうと、「なかなか決まっていないじゃないか」という問題が顕在化すると思うので、そのあたりが一つのポイントになりそうですね。
出水麻衣キャスター:
期待感が高い分、その揺り戻しが来たときにどのように対処していくかというのも焦点かなと思います。
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<プロフィール>
石田健さん
ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長
鋭い視点で政治・経済・社会問題などを解説
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