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日韓首脳会談 高市総理に韓国のり・化粧品の贈呈も… “外交ラッシュ”の成果は?31日には習近平国家主席と初会談へ【news23】

国内
2025-10-31 13:11

立て続けに行われている各国の首脳会談。高市総理は、30日夕方に会談した韓国の李在明大統領から、韓国のりや化粧品を贈られたということです。そして、31日は中国の習近平国家主席と初めての会談を行う見通しとなりました。日本は中国とどう向き合うのでしょうか。


【写真を見る】高市総理「韓国のりは大好き、韓国コスメも使っている」


就任後初の日韓首脳会談 韓国のり・化粧品の贈呈も

総理就任直後から休む間もなく、外交日程をこなす高市総理。30日は、韓国へと飛び立ちました。


釜山の空港に到着すると満面の笑みで手を振り、タラップを下りた高市総理。その足で、総理就任後初となる日韓首脳会談に向かいました。


30日午後6時から始まった会談。高市総理は、韓国の李在明大統領と握手を交わしたあと、両国の国旗に一礼し、席に向かいました。


会談にあわせ、日本側は李大統領の故郷・安東市と姉妹提携を結ぶ鎌倉市で作られた囲碁の碁石を贈呈。


一方、韓国側からは韓国のりと化粧品が贈られたということです。


高市早苗 総理(21日)
「韓国のりは大好き、韓国コスメも使っている。韓国ドラマも見ている」


総理就任直後の会見でも、“韓国への親しみ”を口にしていた高市総理。しかし、韓国に厳しい姿勢を取ってきた過去もあります。


1994年、当選1期だった高市氏は当時、植民地支配や侵略への謝罪の意思を示していた村山総理(当時)に対し…


高市氏(1994年)
「何をもって侵略行為と言うのか、何が過ちなのか、この辺が明確に見えないと、勝手に代表して謝ってもらっては困ると、私は思うわけでございます」


また、閣僚在任中も続けてきた靖国参拝をめぐっては…


高市氏(2013年)
「どのように慰霊をするかは、私たち日本人が決める日本国内の問題。これが外交問題になるほうが絶対におかしい」


高市氏について、韓国メディアからは…


東亜日報より
「両国の雪解けムードに水を差すという観測も出ている」
ハンギョレ新聞より
「韓日関係に否定的な影響を及ぼす恐れが出ている」


日韓首脳会談 未来志向の発展を確認、31日は習主席と会談へ

思えば、温まっては冷め、冷めては温まるを繰り返してきた日韓関係。


石破前総理は、2025年6月に李在明大統領が就任して以来、3か月で3回の首脳会談を重ねるなど“シャトル外交”を続けてきましたが、果たしてこの流れは引き継がれるのでしょうか。


冒頭の挨拶で、李在明大統領は会談が行われた都市・慶州に触れ…


李在明 大統領(30日)
「ここ慶州は総理の地元・奈良と同様、古代東アジアの交流・文化が花咲いた中心地です。本日、この場を皮切りに韓国と日本の深い縁を再確認し、未来に繋げていく契機になることを祈念します」


対する高市総理は…


高市 総理(30日)
「日韓関係を未来志向で安定的に発展させていくということが、両国にとって有益だと私は確信しております。そのためにシャトル外交、これをしっかり活用しまして、私と大統領の間でしっかりと意思疎通をしていきたい」


当初の予定を20分ほど延長して行われた会談。今後もシャトル外交を続けていくことや、周辺地域の情勢を踏まえ、安全保障面で連携を続けていくことを確認しました。


高市総理は31日、APEC首脳会議に出席するほか、中国の習近平国家主席とも初めて首脳会談を行う見通しです。


日韓首脳会談後、取材に応じた高市総理は…


高市 総理(30日)
「(Q.対中国でどう臨むのかという話はあったか?)あまり第三国のことにつきましては、会談の内容を細かくお伝えすることはできません。ただ周辺環境についての話はございました」


31日も、高市総理の手腕が試される局面が続きます。 


日中首脳会談で調整、高市総理の「表情」にも注目

小川彩佳キャスター:
高市総理にとって、韓国・李在明大統領と初の首脳会談でしたが、日本側はどのように受け止め、手応えを得ていますか。


政治部 官邸キャップ 中島哲平:
政府内では「非常に有意義な会談だった」と手応えを感じている様子が伺えます。元々、高市・李両首脳は、互いの国に対して厳しい姿勢を見せることもありました。


しかし高市総理が28日、李大統領は29日、アメリカのトランプ大統領と会談した中で、安全保障上、日米韓3か国の連携・協力が重要であるということを確認しています。


こうしたことも踏まえて今回、日韓両首脳が2国間の問題より、まずは実用的で未来志向の関係を築くことに重きを置いたと言えます。


小川キャスター:
31日は、高市総理と中国・習近平国家主席が首脳会談を行う方向で調整が進められているようですが、ポイントはどこにありますか。


政治部 官邸キャップ 中島哲平:
高市総理はこれまで、中国に対して厳しい姿勢を見せることで、国内の支持を集めてきた側面もあります。実際、先日の国会での所信表明演説で、中国について、安全保障上の懸念事項が存在することは事実だと指摘しています。一方でこれに対して、中国側も反発しています。


高市総理としては、やはり「言うべきことは言う」という姿勢は見せつつも、一方で経済的な繋がりの強い中国ですから、そこは戦略的な互恵関係が築けるような首脳会談にしていきたい考えを持っているようです。


これまでASEANやアメリカ・韓国との首脳会談では笑顔を見せながら友好ムードを演出していた高市総理ですが、中国の習近平国家主席との首脳会談が実現するとなれば、どういった表情で会談に臨むのかにも注目していきたいと思います。


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