
来日しているドイツのメルケル元首相がイベントに登壇し、「大きな問題は多国間主義によってしか解決できない」と強調。国際社会に対話の重要性を訴えました。
ドイツ メルケル元首相
「大きな問題は多国間主義によってしか解決できない」
メルケル元首相の回顧録が日本で出版されるのに合わせて、27日、トークイベントが行われました。この中で、メルケル氏はトランプ政権について、「我々の豊かさのためにアメリカは必要」としたうえで、「トランプ氏も国際協調があれば、より豊かになれると気づくだろう」と述べました。
また、トランプ政権がハーバード大学に対して留学生の受け入れ資格停止を表明したことに「歴史を大きく揺るがしている」と強く批判しました。
ロシアによるウクライナ侵攻をめぐっては、「ウクライナが主権国家であることを維持することが重要」とし、プーチン大統領とは「世界観が違う」としつつも、解決には「意見が違っても対話を続ける必要がある」と訴えました。
回顧録のタイトルでもある「自由」については、「トランプ氏が言うように何でも決められるわけではない。単なる自由は存在しない。協力し、責任を持つことが大切だ」と強調しました。
さらに、日本へのメッセージとして「アメリカだけに負担がかかる状況になってはいけない」としたうえで、防衛費の引き上げの必要性に言及するとともに、戦後80年で生き証人が減るため、「戦争の記憶を新しい方法で残す責任がある」と述べました。
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