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4回目の対米関税交渉へ 石破総理がトランプ大統領と電話会談 赤沢大臣「防衛装備品の購入も視野」 イーロン・マスク氏トランプ政権離脱なぜ?【news23】

海外
2025-05-30 11:05

アメリカの歳出削減などに切り込んできたイーロン・マスク氏が退任を発表し“混乱”の様相を呈するトランプ政権。そんななか、「“防衛装備品”の購入が交渉材料になり得る」との考えを示した赤沢経済再生担当大臣は、4回目の日米関税交渉に向け、成田空港を出発しました。“防衛装備品の購入”は本当に交渉材料になるのでしょうか?


【写真を見る】「防衛装備品の購入も視野」はリップサービス?


抜擢から4か月…イーロン・マスク氏トランプ政権から離脱

イーロン・マスク氏がホワイトハウスを離れることになりました。


イーロン‧マスク氏(Xより)
「私の特別政府職員としての任期が終わりを迎えようとしている。無駄な支出の削減に取り組む機会を与えてくれたトランプ大統領に感謝したい」

「政府効率化省」を率い、歳出削減などに切り込んできたマスク氏。


強引な手法に不満が高まり、欧米各国で自らがCEOを務める「テスラ」の不買運動を招く事態に発展していました。今回は、“任期”が近づいたことによる退任だと見られますが、トランプ氏の政策をめぐり、意見が対立したこともありました。


その1つが関税措置についてです。


イーロン・マスク氏(4月)
「最終的に、欧州と米国が関税ゼロの状況に移行するよう合意するのが望ましい」

マスク氏はこのように話し、関税はゼロが望ましいと主張しました。


また、アメリカ空軍が開発を始めた次世代戦闘機について。


トランプ大統領(3月)
「この戦闘機は『F47』と命名された。47は素晴らしい数字だ」

トランプ氏が第47代大統領であることにちなみ、戦闘機が「F47」と命名されたと喜んだのに対し、マスク氏は…

マスク氏(Xより)
「有人の戦闘機は時代遅れだ」


「実に率直な意見交換」日米首脳電話会談を終え

マスク氏が否定した「関税」や「有人の戦闘機」。一方、4回目の日米関税交渉に向けアメリカに出発した赤沢大臣は29日朝、「“防衛装備品”の購入が関税をめぐる1つの交渉材料になり得る」との考えを示しました。


赤沢亮正 経済再生担当大臣
「貿易赤字といったものの中に、防衛装備品の購入とか入ってくれば、事実上、米国側の貿易黒字が積み上がるということはある。そういう意味で、若干視野に入るかと言われれば、入りうるものかなと思う」


星浩氏によると、防衛装備品をめぐり、先週の電話会談でトランプ大統領が石破総理に対し、F47戦闘機をアピールする場面もあったということですが、本当に交渉材料になるのでしょうか?


TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん
「アメリカ側から防衛装備品の話や、在日米軍の駐留経費の負担増の話を言ってくるが、赤沢さんには、防衛問題と為替の話は、権限が与えられていないので、聞き置くだけ。赤沢さんからすると、全くゼロ回答で臨みますよと言うわけにはいかないので、リップサービスをしたんでしょうけど、現実には応えようがない」


その上で、今後のアメリカとの交渉について。


TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん
「現状のトランプ政権は、マスク氏も政権を離れ、ハーバード大の問題で混乱しています。まともな政策議論ができるのか、というのが石破総理の周りでも疑問を持っている。無理な要求は聞き流しておいて、時間をかけてしのぐしかないと」

29日夜10時から、トランプ大統領と電話会談を行った石破総理は。


石破総理
「私から、アメリカの関税措置に係る、我が国の考え方を伝えたところであります。先週のやり取りから、間をおかずに打ち解けた雰囲気で、実に率直な意見交換を行い、互いの考えの理解を一層深めることになったのは、非常に有意義なことであったと思っております」


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