パレスチナ自治区ガザでの停戦をめぐり、イスラム組織ハマスは、アメリカが提示した新たな停戦案に回答したと発表しました。ただ、ハマスは停戦案の修正を求めているとみられ、イスラエル側は「ハマスは拒否を続けている」として回答を受け入れない姿勢を示しています。
ハマスは5月31日に声明を出し、イスラエルとの交渉を仲介するアメリカが提示した新たな停戦案に回答したことを明らかにしたうえで、生存する人質10人と18人の遺体を引き渡すと発表しました。
ただ、複数のメディアによりますと、ハマスは、ガザでの恒久的な停戦に繋がる保証を条件に付け加えることなど、停戦案に対して修正を求めたということです。
これに対し、イスラエルの首相府は声明を出し、「ハマスは拒否を続けている」としてハマスの回答を受け入れない姿勢を示しました。
そのうえで、「イスラエルは人質の返還とハマス打倒に向けて、努力を継続する」などと強調していて、今後もガザでの軍事作戦を継続するものとみられます。
イスラエルメディアによりますと、イスラエル政府の高官もハマスの回答について、「これは事実上の拒否を意味する」と話しているということです。
また、交渉を仲介するアメリカのウィットコフ中東担当特使はSNSで、「全く受け入れられるものではなく、我々を後退させるだけだ」と非難しました。
ガザでの恒久的な停戦や、イスラエル軍のガザからの完全撤退といったハマス側の要求にイスラエルは応じない姿勢を崩しておらず、依然として停戦合意の実現は不透明な情勢です。
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