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トランプ大統領、ベネズエラに大規模攻撃 “5分で拘束”マドゥロ氏急襲の舞台裏と「2つの真の狙い」【Nスタ解説】

海外
2026-01-05 20:58

1月4日も再攻撃を警告するなど、ベネズエラへの圧力を続けるトランプ大統領。今回の軍事攻撃の目的は、アメリカへの麻薬流入を阻止することだ、と表向きは述べていました。しかし実は「2つの真の目的」があったようです。


【写真で見る】作戦名は「絶対的な決意」 ベネズエラ・マドゥロ大統領を5分で拘束


麻薬対策は建前か トランプ大統領「2つの真の狙い」とは?

世界に衝撃を与えたアメリカによる“ベネズエラ攻撃”“マドゥロ大統領の拘束”


アメリカ トランプ大統領
「非合法な独裁者マドゥロは、死に至る違法薬物を莫大な量、アメリカに密輸した巨大な犯罪ネットワークの首謀者だった」


トランプ大統領は1月3日、攻撃後の記者会見でこう強調していましたが、本当の狙いは“麻薬対策ではない”と指摘されています。


会見では、2つの「本音」を漏らしていました。


アメリカ トランプ大統領
「新たな国家安全保障戦略のもと、アメリカの西半球での優位は二度と揺らぐことはない」


トランプ政権は2025年12月に発表した「国家安全保障戦略」。

中南米地域を含む「西半球」をアメリカの勢力圏、いわば“縄張り”と位置づけ、権益を確保する姿勢を強く打ち出しました。


マドゥロ政権は「反米」で、中国やロシアなどと関係を深める厄介な存在。排除し、「親米」の政権を樹立することで、「西半球」から中国などの影響力を取り除きたい意向があったとみられています。


そして、「親米政権の樹立」によるもうひとつの大きな「利益」が…


アメリカ トランプ大統領
「世界最大のアメリカの石油企業が壊れた石油インフラを修復し、ベネズエラのために収益をあげる」


世界最大の原油埋蔵量を誇るベネズエラ。

ただ、反米政権のもと石油の大半は中国に輸出されていて、アメリカには中国が権益を握ることへの強い危機感がありました。


アメリカ トランプ大統領
「全面的なアクセス権が必要だ。国の再建のため、石油や他のものもすべてだ」


4日には民主化に向けた選挙よりも「国の再建を優先すべき」との考えを示し、こう強調したトランプ大統領。


アメリカ トランプ大統領
「ベネズエラ側が従わなければ、我々は2度目の攻撃を行う」

さらに、このように警告しました。


ベネズエラ ロドリゲス大統領代行「協力を」

一方、ベネズエラのロドリゲス大統領代行は声明を出し、アメリカ政府に対し「国際法の枠組みの中での共通の発展に向けた協力」を呼びかけました。


ロドリゲス氏は、これまでアメリカの軍事作戦を非難してきましたが、協力的な姿勢も示した形です。


「外交努力を進めていく」高市総理は言及を避ける

一方、日本政府は…


高市総理(1月5日午後3時ごろ)
「我が国は従来から、自由・民主主義・法の支配といった基本的価値や原則を尊重してまいりました」


高市総理は、アメリカ軍の攻撃の是非については言及を避けた上で、「ベネズエラにおける民主主義の回復および情勢の安定化に向けた外交努力を進めていく」と話しました。


政府はG7各国などの対応を見極める方針です。


緻密な計画・オペレーションでマドゥロ大統領を5分で拘束

井上貴博キャスター:
今回の軍事作戦は数か月にわたって計画が練られてきました。


2025年8月にCIA(中央情報局)がベネズエラ入りしたという旨が、アメリカ政府から発表されています。

そこからマドゥロ大統領の▼生活パターン、▼移動の経路、▼食事内容、▼飼っているペットなど、細かい部分まで情報を把握していたということです。


さらに、デルタフォース特殊部隊(陸軍特殊部隊)は、実物大のマドゥロ氏邸宅の模型を作り、突入訓練を繰り返していたということです。


トランプ大統領のSNS上には、作戦当日の動きの様々な写真がアップされています。


▼1月2日午後10時46分(アメリカ東海岸時間)
トランプ大統領が作戦実行を指示。20か所の拠点から爆撃機など、150機以上投入

▼1月3日午前1時1分
マドゥロ氏邸宅に突入

▼1月3日午前1時6分
マドゥロ氏 拘束を報告


出水麻衣キャスター:
5分で拘束したとなると、緻密に何度もシミュレーションをされていたオペレーションだったというのが分かりますね。


警戒強まる国境 隣国のコロンビアは軍用車両を配備

井上キャスター:
ベネズエラと国境を接するコロンビアから現地の様子を伝えてもらいます
(1月5日18時ごろ)。


並木航記者:
ベネズエラと国境を接するコロンビアの町、ククタです。

ベネズエラから国外に陸路で出る際、最も多くの人が通過する街で、特に米軍の攻撃があった4日の朝は、混乱を恐れベネズエラから避難してくる人が多くいたということです。
5日の日中も多くの人が行き来する姿がありました。


ベネズエラから来た人
「首都のカラカス近郊から12時間かけて来ました。道中はどこも静かでした」


並木記者:
この街には、生活苦などからベネズエラを逃れた人が大勢暮らしていて、4日の夜はマドゥロ大統領の拘束を祝う人たちもいました。


コロンビア在住の反マドゥロ派の人
「帰国したい」
「野党指導者のゴンサレス氏とマチャド氏が本当に政権に就いたらすぐにね」


並木記者:
一方、コロンビア側も軍用車両を国境に配備するなど、警戒態勢が強まっています。


今後のベネズエラ情勢が不透明な上、トランプ大統領が4日、コロンビアをめぐり「コカインをアメリカに売りさばく病んだ男が支配している。だが、その男の時間は長くはない」と述べました。


軍事作戦の考えを否定しなかったことから、さらなる有事の恐れも出ていて、コロンビア側がどう反応するのか注目されています。


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