
「ロリの聖地ビエンチャン空港到着」SNS上に並ぶ過激な言葉の数々。東南アジアのラオスでは、一部の日本人による少女への買春が深刻化しています。現地取材で見えてきたのは、貧困と格差の闇が生み出した性的搾取の実態でした。
少女が消える村 いったい何が?
世界遺産の街として知られるラオスの古都・ルアンパバーン。
現地に住む日本人の国谷梨恵子さんは、ゲストハウスを営む傍ら、3年ほど前から貧しい家庭の子どもたちを保護するなど、生活支援を行っています。
国谷梨恵子さん
「人身売買、下手したら臓器売買。あと薬物の使い走りにされる子たちがいるので」
コロナ禍で失業者が急増し、物価の高騰も重なって生活環境は悪化。学校に通うことができない子どもたちも増えているといいます。
特に、国谷さんが支援する少数民族の村では、言語の壁もあり、安定した職に就ける人はほとんどいません。そんな村ではある現象が。
国谷梨恵子さん
「13~14歳くらいになると、私も知らないうちに『あの子見なくなったよね』ということが多々あって、お母さんに聞いても答えてくれない」
村から少女たちが、次々に姿を消しているというのです。
稼ぎ手として売春組織などに売られているとみられていて、ある少女は中国人が運営する風俗店で働いたあと、村に戻ってきたそうです。
国谷梨恵子さん
「一晩で稼げることを知ってしまったので、彼女は(今でも)夜になると、メイクをばっちりして、ミニスカートを履いてナイトクラブに行って、誰かいないかと探しに行っている」
一見“普通のホテル”で… 児童売春 13歳の少女も
人身取引の背景はさまざまですが、地方で売られた少女たちは、ブローカーを通じて各地の売春施設に送られています。
記者
「ビエンチャンの市街地にある建物が、売春が行われているホテル型の置屋だということです」
一見、普通のホテルのようにも見えますが、敷地内に入ってみると、女性たちが続々と裏口から入っていく様子が見られます。
客引きをしていた人物は…
“売春施設”の関係者
「女の子は14歳からです」
――13歳は?
「いますよ」
13歳の少女もいるといいます。
客の多くは中国人や韓国人ですが、最近は日本人も増えているようです。
“売春施設”の関係者
「先日も6~7人の日本人客が泊まりに来ました。日本人客は人気のない子でも選んでくれるんです」
ラオスで児童買春は処罰の対象となりますが、取り締まりが強化されたタイやカンボジアといった周辺国に比べ、摘発がまだ十分に追い付いていないのが現状です。
「ロリの聖地に到着」SNSで拡散 日本人が“売春施設ツアー”も
こうしたなかで、日本人の買春者が増えている背景にあるのが、SNSによる情報拡散です。
SNSの投稿
「ロリの聖地ビエンチャン空港到着」
「学校の制服を着ている娘を思わず選んでしまいました」
SNS上に並ぶ過激な言葉の数々。
日本人がラオスの少女を無断で撮影したとみられるわいせつな動画や、売春施設に関する情報が不正に売買されるケースも目立ちます。
一体、どんな日本人が来ているのか。現地の事情に詳しい男性は、次のように証言しました。
日本人の買春事情に詳しい男性
「(日本人買春者の)年齢は50~60代くらい。お金に余裕のある人が多い。職業としては、銀行員や医師・弁護士などです」
さらに、日本から買春目的で来た人たちに、売春施設や少女を紹介するラオス在住の日本人も複数いると話します。
日本人の買春事情に詳しい男性
「ラオス在住の日本人が(買春ネットワークの)中心的な存在です。日本からの観光客が来ると、彼らにさまざまな情報を提供するだけでなく、売春施設をツアーのように案内する人もいます」
「買う人がいるから売る人がいる」 消えない違法ビジネス
事態を重くみた現地の日本大使館は2025年6月、日本人による児童買春が刑法の国外犯にあたるとして異例の注意喚起を出しました。
しかし、日本人による児童買春は後を絶ちません。
取材班は、「日本人の買春スポットとなっている村がある」との情報を入手し、現地に向かいました。
記者
「中に若い女性の姿が見えます」
街灯のない通り沿いで、食堂や売店を装った売春施設が数軒、ひっそりと営業しています。
――女の子は何歳ですか?
店の人
「16歳です」
――日本人の客は来る?
店の人
「日本人は頻繁に来る。ここで買ったり、連れ出したり」
ここでも、日本人が常習的に少女を買春している実態が、浮かび上がってきました。
日本人の買春事情に詳しい男性
「(少女を)買いたい人がいるから、売りたい人も出てくる。需要がある限り、この違法ビジネスが社会から消えることはないだろう」
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