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西友が売却を検討…ドンキが名乗り、アキダイ流でロピア青果部門の売上増、スーパー再編 戦国時代【Nスタ解説】

経済
2025-02-13 21:15

スーパー業界の再編が加速しています。大手の西友の売却が取りざたされる中、その行方は一体どうなるのでしょうか?


【画像】なんと車も売っています! 東京ドーム3.5個分の巨大スーパー規格外の品揃え


スーパー再編で何が変わる? 西友が売却を検討

高柳光希キャスター:
スーパー大手の西友の売却が検討されていますが、なぜディスカウントストアのドン・キホーテが名乗りを上げているのでしょうか。


【なぜ西友を買収?】※流通経済研究所 池田 満寿次さんによると
大手総合スーパー
「西友」(創業62年)
魅力:好立地に出店、ブランド力、安心感、プライベートブランド


日本最大級 総合ディスカウントストア
「ドン・キホーテ」
西友の培ってきた生鮮スーパーのノウハウも得られる


さらに番組が取材で大変お世話になっている、スーパーアキダイも大手のロピアと協力して運営をしているそうです。実はロピアはお肉は強いんですが、野菜とか果物の青果食品に強みがないということで…


スーパー「アキダイ」(東京・練馬)
2023年~ スーパー「ロピア」に仲間入り


「ロピア」側のメリット…仕入れや陳列の仕方、商品の値段のつけ方のノウハウが得られる
⇒1店舗(1か月)青果売上げ1500万円⇒4000万円までUP!


井上貴博キャスター: 
特にロピアはどんどん買収して広げる戦略をとっていますが、新規でお店を出店するよりも、今あるところであれば、好立地でそこを取れるのでしょうか。


田中ウルヴェ京スポーツ心理学者(博士):
もう既にあるところにはお客さんがついている。大体お客さんのターゲットが似たような感じであれば「スーパー×スーパー」というのは当然良いマーケティングだと思います。


井上キャスター:
大手のスーパーがどんどん規模を広げていくのは想像できますね。


個性がカギ 商品の魅力発信「味を知ってもらう」

高柳光希キャスター:
このような戦略を立てているところもある中で、今後スーパーに求められるのはどんなことなのか。

流通経済研究所 池田満寿次さん
「総合スーパーはなんでも揃う半面、中途半端になり競争力を失っています。今後は個性を活かしたスーパーが求められる


ではその個性で人気となっているお店について見ていきます。


まずは、埼玉県・三郷市「スーパーカスミ」の新たな取り組みです。スーパーカスミのカフェテリアのメニュー「ボロネーゼ」は、パスタに使われているソースやレタスはスーパーの売り場にあるもので、作られているそうです。


担当者によると「美味しさを知ってもらい、今後商品を手にとるきっかけになれば」ということです。


さらに店の中にバーがあり、日本酒2種(200円~)・ワイン6種(500円~)・ビール2種・おつまみ6品とお酒を試すことができるそうです。


井上キャスター:
商品で差別化はなかなか難しい。同じ商品がどのスーパーにもほぼあるのでしょう。そうすると価格で勝負するか、はたまた少し趣向を凝らして「試せるんです」と。


田中ウルヴェ京さん:
「スーパー×〇〇」ですよね。そうすると、本屋なのかカフェなのかあるいは、ワインテイスティングなのか。


私はワインテイスティングあるところにたまに行くんですが、アルコールを飲んでしまうとあんまり物を買えないんです。たくさん買うときは車で行くので「今日はお酒メインで」とか「今日は買い物メインで」もうアミューズメントパークみたいになっているスーパーが増えてきましたよね。


ホラン千秋キャスター:
何か一つでも個性があると、仮にそれが魚だけだったとしても「あそこに行けばこれは間違いない」みたいな個性が際立ってくると、それだけでもお客さんが来てくれるきっかけになると思う。確かに個性をどう作るかのか、大事だなと思います。


巨大スーパー規格外の品揃え 東京ドーム3.5個分

高柳キャスター:
次は鹿児島県・阿久根市です。巨大スーパー「A-Z」規格外の品揃えに定評があります。


巨大スーパー「A-Z」
敷地面積:東京ドーム3.5個分
年間来客数:650万人 ※阿久根市の人口約1万8000人


「A-Z」代表
「365日24時間営業で衣・食・住、揃わないものはありません」


鹿児島出身のスタッフの方に聞くと「1日ではとても回りきれない」ということでした。


365日24時間営業で「衣・食・住、揃わないものはありません」と代表も自信満々のコメントをしています。


ホランキャスター:
「住」も揃うんですか!?


高柳キャスター:
軽乗用車中心の展開ですが、なんと車も売っています。しょうゆだけでも300~400種類、ずらっとお店には並んでいます。そして「石のテーブル」のバリエーションも豊富で、たくさんラインナップされています。


井上キャスター:
コストがとんでもない気がしますが…。

高柳キャスター:
それでも24時間営業で365日やっています。「ここに行けば全てが揃う」と言っても過言ではないかもしれません。


会計時「慌てる」対策で「ゆっくりレジ」 ゆっくりなのに売り上げアップ?

高柳キャスター:
そしてもう一つ、皆さんお会計するとき現金だとぴったり出せないという悩みがときどきあると思います。「ちょっと時間がかかっちゃってどうしよう」その悩みを解決してもらえるのが福井県のスーパー「ハーツ」です。


2021年から「ハーツ」11店舗で導入している「ゆっくりレジ」、ここのレジに並べば焦る必要は全くありません。店員さんも「ゆっくりでいいよ」と声をかけてくれます。他のお客さんも共通認識です。


「ゆっくりゆっくりやって大丈夫」「急ぐ人は他のレジに行ってください」というレジです。


ですが、ゆっくり展開していくので「売り上げが落ち込むのか」と思いきや、導入した2021年と比べ、年間売上げは2023年で4億円もアップしたそうです。


店長「子どもから高齢者まで、お会計時に焦らず利用してもらいたいという思いで導入」


やっぱりレジでゆっくりお会計できるからという理由も含めて来てくださる人もいるようです。


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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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