政府が公表した検証結果では、放出のタイミングが適切ではなかったとされた「備蓄米」。いま、事業者側からのキャンセルが相次いでいます。
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「新米も古米もおいしい」
そう、古米も美味しく炊けるんです。
記者(6月)
「開店前から備蓄米を求めて、たくさんの人が集まっています」
“令和の米騒動”で注目を浴びた「備蓄米」。
政府はこれまで…
小泉進次郎 農水大臣(6月)
「私達としては、これはじゃぶじゃぶにしていかなきゃいけないんだ。それじゃなかったら価格は下がらない」
備蓄米を次々に放出し、市場を「じゃぶじゃぶ」にしてコメの価格を下げる戦略をとっていました。
ところが今、市場に“想定外の変化”が起きています。
備蓄米の棚を見てみると、在庫が積みあがっています。販売当初は飛ぶように売れたため、1人1袋に限定して販売していましたが、今はその制限をやめました。
しかし、売れ行きは思わしくありません。
スーパーマルヤス 松井順子 代表
「売り出し当初は大変多くの方に購入いただいて、そこがピークだった。8月下旬には売り切ることができると予想している。(Q.結構ギリギリ?)ギリギリになっちゃいそう」
同じ現象は「輸入米」にも…
「イオン」が6月から販売しているアメリカ産のカルローズ米。きょうから、これまでより700円引き下げ、1980円(税抜き)で販売を始めました。
市場に「じゃぶじゃぶ」と溢れる「備蓄米」や「輸入米」。ただ、コメの価格は政府の“思惑通り”にはいっていないようです。
きのう発表されたスーパーでのコメ5キロの平均価格は、前の週より40円上がって3625円に。10週ぶりの値上がりに転じました。
30代
「昔のお米なので、(家族が)そこが気になるみたいで買っていない」
「(備蓄米は)味も全然違う。子どももいるから普通の(銘柄米)にしようと戻る」
備蓄米をめぐっては、こんな動きも…
小泉進次郎 農水大臣
「約30万トンの約1割 、2万9000トンのキャンセルが生じている」
小泉大臣は、スーパーや外食などに販売した備蓄米30万トンのうち、およそ1割がキャンセルされたことを明らかにしました。
物流や精米施設の関係で事業者に届くのが遅れていて、各社がキャンセルしたとみられます。
政府が「備蓄米」の販売期限としているのは「今月末まで」。事業者からは延長を求める声もありますが…
小泉進次郎 農水大臣
「販売期間が延長されると、新米の価格に影響が出るなど様々なご意見があります。最新の状況を把握した上で対応策を検討していきたいと考えております」
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