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「ガソリン暫定税率廃止」「103万円の壁」見直し…高市内閣の経済対策 実現できるのか、カギ握る「財源」【Nスタ解説】

経済
2025-10-22 21:10

高市総理は21日の内閣発足後の就任会見で、「ガソリンの暫定税率廃止」「103万円の壁見直し」など、多くの経済対策を示しました。はたして実現可能なのでしょうか?


【写真を見る】「究極の目的は、成長する日本を将来に残すこと」片山さつき財務大臣の会見


「帳尻合わせ目的ではない」高市内閣の“経済対策”…財源は?

高市早苗 総理大臣
「手取りを増やし、家計の負担を減らす。そのための経済対策です」

21日夜、高市総理は就任会見で、冬場の電気・ガス代の支援に加え、ガソリン1リットルあたり25.1円かかっている暫定税率の年内廃止や、2026年度から始める高校教育無償化への対応などにスピーディーに取り組む考えを示しました。

実現には2.2兆円以上の財源が必要になりますが…


片山さつき財務大臣
「財政の帳尻を合わせることだけが究極目的ではなくて、それは手段として出てくることはありますけれども、究極の目的は、やはり成長する日本を将来に残すこと。国民に理解、感謝されるような方向に、マインドセットを変えて」

一方、政権は一律2万円の現金給付は取りやめ、費用対効果が低い補助金をカットするなど、メリハリをつける考えです。


片山さつき財務大臣
「つけるべきところには、もう財政云々を言わずにがっちりつけて、実際に経済を大きくしていくと。危機管理投資と成長投資等で」

ただ、インフレ下で赤字国債に頼る財政拡張を行えば、さらなる円安、物価高につながる可能性もあり、難しい舵取りとなりそうです


カギは「財源」 経済対策は実現可能か?

井上貴博キャスター:
だれがやっても難しい舵取りというのは間違いありません。しかし、正解はない中で、ぱっと見て積極財政の高市カラーがわかる布陣にしたので、円安のリスクもありますが、財務省との綱引きがどうなるのか、期待したいと個人的には感じます。

出水麻衣キャスター:
また連立の枠組みが変わったので、野党との協議もどう進んでいくのか気になります。


井上キャスター:
その辺りはまだ不透明な中で、TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんは「きのう(21日)の高市総理の会見は『項目』を並べただけ」とした上で、「与野党で合意して、財源があるもの(ガソリンの暫定税率廃止、電気・ガス料金の補助)は実現可能」と、ここは早急に話が進むだろうとみています。

一方で、「その他は政策決定の枠組みが変わったので、議論はふりだしに。(「103万円の壁」の見直しなど)隔たりが大きく、財源の目処がたたないものは難しい」と星さんは話しています。


壁の引き上げも160万円で終わってしまうのか、178万円までいけるのか。そういったところでも変わります。

また、議員定数の削減もやらなければならないと日本維新の会は言っているので、それが頓挫したときにどうなるのかも気になります。


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