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家電量販店なぜ「池袋」に集中?巨大ヨドバシ誕生で“家電戦争”激化 消費者のメリットは【ひるおび】

経済
2026-07-03 16:23

大手家電量販店がひしめく超激戦区「池袋」。
いま、“家電戦争”が新たな局面を迎えています。


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ヨドバシカメラ 激戦区「池袋」に新店舗オープン

ヨドバシカメラが6月30日、池袋に新店舗をオープンしました。
売り場は関東最大級の大きさで、広さはサッカーコート4.6面分。
地下一階から地上5階まで、6フロアに及びます。
各フロアに西武百貨店との連絡通路が設けられており、無料で試せる美容機器や高級志向の家電など、百貨店ユーザーを意識した品揃えとなっています。


店舗の周りには、ビックカメラ・ヤマダデンキ・ノジマなどがあり、池袋駅周辺350メートル圏内に、4つの大きな家電量販店が乱立することになります。


消費経済アナリスト 渡辺広明氏:
350メートル圏内に4社出てるんですよ。家電の街は「秋葉原」から「池袋」に完全に移動していますね。
オープン日にヨドバシカメラに行ってきたんですけど、すごい品揃えでびっくりしました。


渡辺広明氏によると、ヨドバシの出店戦略は「駅前特化」です。
池袋は長年「空白地」がなく手が届かなかった絶対に出店したい場所であり、2023年に駅直結の西武池袋などの不動産を約3000億円弱で取得しました。


ヨドバシは家電に加え、飲食店・スポーツ用品・ファッションを一つのビルのなかで一体化する「タワー構想」を秋葉原や梅田で採用しています。
今回は「池袋版タワー構想」として、百貨店と家電の融合モデルとして百貨店との相互送客を期待しているといいます。


消費経済アナリスト 渡辺広明氏:
ヨドバシカメラ自体も百貨店になろうとするくらい品揃えを増やしてるんですけど、そこに西武のハイブランドとデパ地下が足されるので、お客さんにとってすごく便利です。
おもちゃではプラモデル売り場がすごくて、世界最大なんじゃないですかね。
インバウンドのお客さんも、多く取り込めるんじゃないかと思います。


なぜ「池袋」なのか?

池袋駅は人が集まる巨大ターミナルです。
JRの乗客数(2024年度)は、約67万人の新宿に次いで、約50万人と第2位。
JR以外にも、東京メトロ・東武鉄道・西武鉄道など4社8路線が通り、1日の乗降客は約236万人です。
また外国人観光客も多く、2024年の調査では、東京を観光する4人に1人が池袋を訪れています。税制の免除に加え、比較的安い飲食店やホテルが多いのが理由のひとつです。
これによって平日・休日の集客差が少ないのが池袋の特徴です。


また、家電量販店がたくさん集まることで、比較して買いたい客が集まります。
渡辺氏は、
「一度に買い物を済ませたい旅行客や家族連れに強い。家電の街として認識され始めると、エリア全体の来街者は増え好循環になっていく」と話します。


“家電戦争” 消費者のメリットは?

渡辺氏に、“家電戦争”による消費者のメリットについて聞きました。


まず第一に、競争によって価格が下がりやすくなります
さらに、サービスも向上します。
インターネットで購入できる時代だからこそ、「比較・体験・相談」に対するニーズが高まっています。特にAI家電は「どう便利か」を実際に触って理解してもらうことが不可欠なので、体験型ブースやイベントスタッフの専門説明が差別化のカギになっています。


また、店舗が近い距離にあることで、歩いてすぐに比較検討ができます
実店舗の弱点である品揃えを、エリア全体でカバーすることができるのです。


恵俊彰:
そういう意味では同じグループってこと?みんな仲間であると。


消費経済アナリスト 渡辺広明氏:
そうです。もう皆さん家電を買う時に「池袋」に行くじゃないですか。他のエリアは逆にピンチですよね。
ただし価格競争になると、利益が取りづらくなるという(企業にとっての)マイナス面も当然あります。


“潰し合い”から“共存”へ

渡辺氏は、「家電戦争は“潰し合い”ではなく、“共存共栄”に向かっていく」と話します。
各店が強みを活かして相乗効果を生み出し、結果的に「家電を買うなら池袋」というエリア全体の集客力を高めていくと見ています。


消費経済アナリスト 渡辺広明氏:
今の家電量販店は、家電だけでなく化粧品や玩具などいろいろなものを扱っているので、「家電量販店」という名前は無くなっていくんじゃないですかね。
とにかく各社が圧倒的な品揃えなので、大型のスーパーみたいな形ができてくるような気がしますね。


恵俊彰:
それぞれのお店の競争ではなくて、ネットで購入する人をどう実店舗に向けるかと考えたら、体験ができたり、いろいろなお店が見られたりすることが必要ということですね。


(ひるおび 2026年7月1日放送より)
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<プロフィール>
渡辺広明氏
消費経済アナリスト
大手コンビニで店長やバイヤーなど22年勤務
メーカーと共同で約780品の商品開発に携わる


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