お客様の食をカスタマイズ、市場の新鮮な食材を使った料理を提供
2025-01-20 12:00:14
日中間の国際貿易から物流までワンストップサービスを提供しているBFP株式会社。食品から家電関連製品まで幅広い商品を扱い、中国全土にネットワークを構築している点が強みだ。拠点とするのは千葉県成田市の成田市場。市場を盛り上げるべく、飲食事業も手がけている。同社の代表、劉鵬氏は市場で展開する飲食事業ならではの独自性を語る。
四川省成都を中心とした中国と日本の架け橋
日中間の国際貿易から物流までワンストップサービスを提供しているBFP株式会社。食品から家電関連製品まで幅広い商品を扱い、中国全土にネットワークを構築している点が強みだ。拠点とするのは千葉県成田市の成田市場。市場を盛り上げるべく、飲食事業も手がけている。同社の代表、劉鵬氏は市場で展開する飲食事業ならではの独自性を語る。
四川省成都を中心とした中国と日本の架け橋
当社は日本と中国の国際貿易、そして物流事業をワンストップで行っています。商品の保管、通関業務、そして輸送の手配から配送まで一社で完結できます。もともと、私は中国の北京、上海、深圳、寧波、珠海、杭州、成都で小売店や食品店を営んでいました。扱う製品は全て日本製。雑貨製品から食品まで取り揃えていました。
事業をしていく中で私が気付いたのは、数ある都市の中でも、とりわけ成都の人々は物の価値を値段だけで決めないということ。質やサービスなど妥当な理由があれば、多少値段が高くてもしっかりと購入するのです。つまり、消費観念が日本の人々と似ているといえるでしょう。その背景には、成都イトーヨーカ堂のビジネスが功を奏したのではないかと私は考えています。成都にあるイトーヨーカ堂は完全に日本式の販売方法やサービスを採用しており、品質も日本の基準にのっとっていたのです。既に20年近い歴史があり、現地の消費者たちに日本の消費観念が根付いたのではないかと推測しています。
そのような経緯もあり、事業において私は成都にチャンスを見出し、中国と日本の架け橋として日々取り組んでいます。実際、当社で扱う数ある製品の中でも、調味料は成都からのものを主としており、どれも選りすぐりのもので、家庭用や業務用としてもお使いいただけます。
コロナ禍による転換点を迎えて
私は昔から、日本のいいものを中国に輸出したいという想いを抱えていました。国際貿易に加えて、物流事業を実現できた裏にはコロナ禍の存在がありました。以前は物流会社に委託していましたが、コロナ禍により物流が停滞。そこから、中国系の物流会社と交渉をし、当社でも物流事業が実現できたのです。
また、コロナ禍は飲食事業にも影響しました。当社の飲食店のターゲットは元々、団体ツアー客でした。市場という立地を強みに、食事も物販も可能な環境を整えていたのです。しかし、コロナ禍の時のように団体ツアーが停止してしまえば、立ち行かなくなってしまいます。そのため、現在では団体ツアー客だけではなく、個人で来られるお客様にも評価いただけるお店作りを進めています。
当社の飲食店はどのような属性のお客様でも、おもてなしできる点が強みです。私たちの会社名であるBFPは「Business for people」の頭文字。つまり、お客様を第一として、皆が幸せになれることを理念に事業を行っています。この理念を基に、お客様から愛されるようなお店づくりには妥協せずに注力していきたいです。
食材や調理法の指定、ニーズに合わせた食を提供
飲食事業を始めた背景として、市場のさまざまな業者さんの食材を当店で扱い、宣伝する目的がありました。そのため、食材の種類は豊富。他の業者さんの食材の宣伝にもなりますし、お客様もさまざまな食材を楽しむことができるため、いいサイクルが構築できていると感じます。
当社の飲食店は、個人の観光客からビジネス客までお客様の属性問わず、料理を提供できる点が強みです。何故なら、お客様のお好みに合わせて食材や調理方法を指定できるからです。例えば、同じ海産物でも刺身にしたり、焼き物や煮込みを提供することが可能です。和風や中華風に調理することもできますし、予算の指定があれば、その範囲内で食材を選べるのも魅力といえるでしょう。フレキシブルなサービスが実現可能な理由は、やはり市場という立地。毎日新鮮な食材を調達することができるため、市場ならではの独自性のある飲食事業が展開可能なのです。昨今「ガチ中華」が流行していますが、当店では本場の味に加え、新鮮な食材を使った料理をご堪能いただけます。
また、お酒類も取り扱い多数。私は2022年に、3カ月をかけて九州、四国、静岡を回り、自ら高品質なお酒を厳選してきました。お客様の幸せにつながるサービスの提供のためには、苦労も惜しまない。今後も魅力的なお店作りに邁進してまいりますので、より多くのお客様にご来店いただけると嬉しいです。
情報提供元: マガジンサミット