“また来たい”と思えるがん検診を。天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニックが目指す医療のかたち
2025-06-17 12:00:09
2024年12月に開院した「天王寺やすえ消化器内科‧内視鏡クリニック」は、がん専門病院レベルの高精度な内視鏡検査を、日帰りで身近に受けられると注目を集めている。検査を「つらいもの‧怖いもの」ではなく、「受けてよかった」と思える体験にしたい——そんな思いから、ホテルのように洗練された院内空間と、患者に真摯に寄り添う丁寧な対応が整えられている。その背景にある安江院長の思いを伺った。

あえて「病院らしさ」をなくした理由
情報があふれる現代において、SNSやWEBでの情報発信にも力を入れています。ネット上での「最初の接点」は非常に重要ですし、開業前に最も注力したのがホームページでした。競合の多い地域だからこそ、「このクリニックに行ってみたい」と思ってもらえるかどうかが勝負だと考えました。
ホームページでは、患者さんの漠然とした不安を少しでも和らげられるよう、よくある症状や病気に関する情報を掲載。応急処置、薬の服用方法や費用など、できるだけ具体的な内容にすることで、安心して当院を受診していただけるよう心がけています。
次にこだわったのは院内の環境です。内装は時間をかけて業者と相談しながら丁寧に設計。「病院っぽさ」をあえて排除し、ホテルのような快適さ、美容クリニックのような清潔感と安心感を意識しました。待合室はラグジュアリーに、内視鏡エリアやリカバリールームは木のぬくもりを感じられる落ち着きのある空間に仕上げ、メリハリのあるデザインにしています。
「病院独特のにおいや雰囲気が苦手」という方にも配慮し、まずは見た目の印象から不安を和らげたいと考えました。特に「がん検診」は心理的なハードルが高いもの。だからこそ、少しでも気軽に足を運んでもらえるような工夫を、細部にまで込めています。

がん検査に不安を抱くあなたへ伝えたいこと
私はかつて、がん治療の「最後のとりで」とも言われるがん研有明病院に勤務していました。そこには、進行した状態で来院される患者さんが多く、「症状が出てからようやく検査を受けた」「怖くて後回しにしてしまった」と話される方が少なくありませんでした。そして皆さんが口をそろえておっしゃるのが、「もっと早く検査を受けていればよかった」という言葉です。
もちろん、進行がんであっても治療を諦める必要はありません。しかし、がんにおいてはやはり早期発見が何よりも重要です。そのためには、最初の相談窓口である地域のクリニックこそが、検査の大切さを伝える役割を担うべきだと強く感じるようになりました。
勤務医時代は立場上、患者さんに積極的に情報を発信することが難しい面もありました。ですが、今は自分のクリニックを開業し、自由に発信できる立場です。だからこそ私は、医療にも「おもてなし」の心が必要だと考え、ホスピタリティを大切にしています。安全で快適に、そして安心して過ごしていただけるよう、空間づくりや接遇にも力を入れています。
「また来たい」と思ってもらえるクリニックであること。それが、がんの早期発見への第一歩につながると信じて、一人ひとりの患者さんと真摯に向き合っています。

専⾨病院に匹敵する医療を、もっと⾝近に
開業後も、検査‧治療の質においては、がん専門病院に劣らないレベルを常に意識しています。たとえば、一般的なクリニックでは入院が必要とされるような大きめのポリープでも、リスクが許容範囲内であれば、日帰りでも対応しています。
また、最新の内視鏡機器に加え、AIによる診断補助システムも導入。AIはあくまでサポート役ですが、最終的な判断は「自分の目」を信じて行うことを大切にしています。
大学病院などでは、研修医や若い医師が検査や説明を担当することも多いですが、当院ではすべて私自身が診察‧検査‧説明まで責任を持って行っています。他人任せにせず、自ら対応することが、医療の質を担保することにつながると考えています。
クリニックの強みは、「おもてなし」の心で、患者さん一人ひとりと丁寧に向き合えること。安心して「また来たい」と思っていただけるかどうかが、私にとって最も大切な評価基準です。
内視鏡検査と聞くと、「痛そう」「苦しそう」というイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、鎮静剤を使えば、多くの方がほとんど苦痛を感じずに受けられます。
「怖くて検査を先延ばしにしていたら、がんが進行してしまった」——そうなる前に、ぜひ一度ご相談にいらしていただければと思います。
天王寺やすえ消化器内科‧内視鏡クリニック
院⻑
https://www.tennoji-naishikyo.com/

情報提供元: マガジンサミット