あすは「土用の丑」。うなぎは年々値段が上がる一方…というイメージがありますが、今年は一部で値下げする動きもでています。そのワケは…。
1枚1枚じっくり焼かれるうなぎ。山梨で育てられた国産の特大サイズです。創業から継ぎ足している秘伝のタレにくぐらせて、さらに焼けば…。いくら高くても、年に1度は食べたくなる鰻重。思わず写真を撮りたくなります。
来店客
「柔らかくてホクホクしていて、香ばしいです。今年なんか特に暑いですから、うなぎ食べて元気が出ればいいなと」
この店が使うのは青うなぎ。背中が青みがかった鰻で身が柔らかく、脂がのっているのが特徴です。このサイズなら5000円という店もあるそうですが…
浅草GYUUNAやどき 秋山良仁 店主
「お客さんに喜んでもらいたいと思って3000円にした。ものすごく豊漁だったので、今までより70%くらい安く仕入れられた」
ここ数年は不漁で価格が高騰していた、うなぎの稚魚=シラスウナギ。ところが今年は一転、豊漁に。養殖場に出荷された国産のシラスウナギは去年の2倍の量となり、取引価格も去年のほぼ半値となりました。
実際に稚魚が育ち、食べられるようになるのは今年の秋以降ですが、こちらの店では自社で養殖しているため、秋以降の価格下落も見込んで安く提供することにしたといいます。
去年より安く提供しようという動きはスーパーでも…
記者
「かば焼きの価格が去年より1割ほど安くなっているということです」
スーパーマルサン越谷花田店 八木栄樹 店長
「(売り上げは)かなりいい。シラスウナギが今年は多く獲れた。この後、相場が安くなることが予想される。そうなると、今ある去年のウナギの値段を一緒に下げていく」
去年なら1800円程度で販売していた鹿児島産のうなぎは今年は税込み1491円に。売り場も拡大しました。
買い物客
「(ウナギが)高いから嬉しい。助かる、ここがすごく安いので」
今後、価格が下がりそうな、うなぎ。ただ、それに水を差すような動きも。
それが「国際取引の規制強化案」です。EU=ヨーロッパ連合はニホンウナギなどが絶滅のおそれがあるとして、ワシントン条約の規制対象にするよう提案。日本は、シラスウナギの多くを海外から輸入して「国産うなぎ」として育ててきたため、価格が高騰する可能性もでてきているのです。
買い物客
「安い方がいいから、獲れて規制がかからなければ一番いい」
実際に規制対象となるかは、今年11月から始まる国際会議で議論される予定です。
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