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“TACO”すなわち“チキンのようにビビって”?皮肉に激怒のトランプ氏 石破氏と“チキンレース”【サンデーモーニング】

経済
2025-07-13 14:33

トランプ大統領は日本に対し、関税を25%に引き上げるという書簡を送り、波紋が広がっています。


【写真を見る】ニワトリの着ぐるみを着た“トランプ大統領”


TACO=「トランプはいつもチキンのようにビビってやめる」

アメリカの民主党が政権批判に使った合成画像では、トランプ大統領がニワトリの着ぐるみを着ています。添えられた文字は「TRUMP ALWAYS CHICKENS OUT」。略して“TACO(タコ)”。


意味は「トランプはいつもチキンのようにビビってやめる」です。


今、このトランプ氏を揶揄する言葉が、アメリカメディアや金融市場の間で広がっているのです。


二転三転するトランプ大統領の言動

実際にTACOと言われるトランプ氏の言動を振り返ってみます。


4月9日、世界に相互関税を発動しましたが、ドル・株・国債のトリプル安に見舞われると、わずか半日で上乗せ分の一時停止に追い込まれました。


一方で、中国に対しては100%以上の関税をかけ合う事態になりましたが、5月12日、双方が関税を大幅に引き下げることで合意。


EUに対しても「50%かける」と脅しましたが、これも2日後に延期を決定。


そして今回、日本などに送った書簡では、自ら設定した相互関税の一時停止期限を再び延期して、7月9日から8月1日としたのです。


個人的な恨みも...新たな税率を通告

今回、トランプ氏が書簡で各国に示した新たな関税率は、▼日本は25%、▼ラオスやミャンマーは40%、▼EUは一律30%としました。


最も高いのがブラジルの50%。アメリカはブラジルに対して貿易黒字にもかかわらず、高関税を課したのです。


トランプ氏は書簡で、自らと親交の深い「ボルソナロ前大統領の起訴」を批判していて、個人的な恨みが背景にあるようです。


参院選後がヤマ場 安倍政権時に“決着”したが…再びターゲットに

今後、日米の協議はどうなるのでしょうか。山場は参議院選挙の後に訪れそうです。


トランプ氏は2019年、蜜月だった安倍政権に対し、今回と同様に自動車の追加関税をちらつかせ、日本に市場開放を迫りました。


当時、トランプ氏はSNSに「多くのことは7月の(参議院)選挙が終わるまで待つことになる」(2019年5月26日)と書き込み、実際、選挙の後に日本は大幅な譲歩を迫られました。アメリカ産牛肉・豚肉の関税の大幅な引き下げや、小麦の輸入拡大などを決めたのです。


こうした譲歩と引き換えに、注目の自動車について、安倍総理(当時)は「アメリカは追加関税をかけない。トランプ大統領から確認をとりました」と説明しましたが、それにもかかわらず今回のトランプ関税で、再び自動車が追加関税のターゲットとなったのです。


トランプ氏vs.石破氏 チキンレースの行方は?

TACO=「チキンのようにビビってやめる」と揶揄されたトランプ氏。


チキンをめぐっては「チキンレース」という言葉もあります。お互いクルマに乗って崖などに向かって走り、先にブレーキを踏んだ方を「チキン」、つまり臆病者とみなすゲームのことです。


「TACOと二度と言うな」と不快感を示すトランプ氏と、「なめられてたまるか」という石破氏。2人はまさに今、チキンレースを演じているのかもしれません。


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