
ラーメン、カレーに醤油やポン酢まで。いま「貝だし」を使ったグルメが徐々に広がりを見せています。一体なぜ?
【写真を見る】カレーや調味料にも広がる「貝だしグルメ」じわじわ人気のワケとは?【THE TIME,】
〆まで貝を味わい尽くす「貝鍋」
「“貝風呂”めっちゃ美味しい」
「“貝風呂”は見ているだけで楽しいし、身もぷりぷり」
お客さんが舌鼓を打っていたのは、東京・渋谷にある貝専門店『なきざかな 渋谷』。
新鮮な貝の刺身やバター焼きなど旬の魚介を使った料理が揃う中、一番人気のメニューが、ムール貝・ホンビノス貝・ツキヒ貝・牡蠣など5~6種類の貝が豪快に盛り込まれた貝鍋「豪!貝風呂」(1490円)です。※注文は2人分から
THE TIME,マーケティング部 齊藤美雅部員:
「噛めばかむほど貝の旨味がジュワーっと出てくる。体に染み渡る旨味がすっごく美味しい」
一つ一つの貝から出た旨みたっぷりの出汁で〆にいただくのは「パスタ」。麺とともに貝の出汁が口の中に広がります。
副店長・佐々布京介さん:
「30代40代の女性の方が多くて『貝好きなので食べに来ました』みたいな。ハマったから次の日も来たという方も多い」
しじみ約80個分の「塩ラーメン」
『宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀 池袋店』(東京・豊島区)で提供されているのは、貝だしのラーメンです。
「しじみの醤油ラーメンめちゃくちゃ美味しかった。昨日もちょっと飲んでいたので、より染みた」(30代男性)
「しじみの出汁感がスープにめっちゃ溶けていて、スープを飲み干したいくらい」(20代男性)
看板メニューの「中華蕎麦〈塩〉特上」(1600円)は、島根県宍道湖産の“しじみ約80個分の旨味”が凝縮された黄金のスープ。
齊藤部員:
「貝の香りがすごい。しじみの出汁がしっかりきいているので、いくらでも食べられそうなくらい優しい味わい」
回転寿司でも「ハマグリ出汁ラーメン」
貝だしブームの波は、回転寿司チェーン店にも広がっています。
『スシロー』では、大阪の人気店・麺匠至誠が監修した「あさり入り 貝だし塩ラーメン」(460円~)を期間限定で販売。※店舗により価格が異なります※~10月26日
はまぐりの出汁をベースに、あさりやホタテの旨味が加わった“とことん貝を味わえる”一杯です。
「あさりの出汁がしっかり出ていて、あっさりだけどちょっとコクがあって美味しい」(40代女性)
「貝の香りがして美味しいし、あっさり食べられるから罪悪感がない」(20代女性)
グルタミン酸+コハク酸「味に深み」
いま「貝だし」が注目されている理由は何なのでしょうか?
『日本食糧新聞社』木下猛統さん:
「ここ数年は貝だしのみにスポットを当てた店が増えてきた。貝だしは、グルタミン酸の他に【コハク酸】が入っていることで注目を集めるようになった。コハク酸は素材の旨味を引き出す以上に【味に深みを持たせる】」
さらに加工技術などの進化で、【さまざま商品を展開できるようになった】とのことで、例えば老舗メーカーのヒガシマル醤油からは、「牡蠣だし醤油」(400ml・412円)。
普通の醤油と比べると…
齊藤部員:
「甘い!牡蠣の旨味と甘みがしっかり出ていてすごく美味しい」
卵かけご飯や冷奴のようなシンプルなものに合わせるとコクが増すのでオススメだといいます。
ほかにもポン酢や味噌などにも貝だしを使った商品が出ていますが、これからの季節にぴったりなのが、年間販売数約5500万個の鍋つゆシリーズから発売された「〆まで美味しい 北海道産ほたてと蛤の貝だし鍋つゆ」(ミツカン/750g・446円)。
齊藤部員:
「しっかりホタテとハマグリの出汁がきいていて野菜の甘みをすごく引き立ててくれる。優しい甘さなので体に染みる」
さらに、レトルトカレーにも貝だし。
「tabete だしとスパイスのトリコ 貝だしスパイスカレー」(160g・529円)は、厳選したスパイスにイタヤ貝の貝柱を具材として使用した“貝の旨みあふれる”スパイスカレーです。
齊藤部員:
「貝だしとカレーが合う。スパイスの辛みと貝だしのまろやかさ旨味が合わさっていて、とても美味しい」
じわじわ広がる「貝だしグルメ」。カツオや昆布とはまた違う“深みのある出汁”が心も体も満たしてくれそうです。
(THE TIME,2025年10月13日放送より)
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