11月11日はチーズの日。実は今、国内のチーズ工房が増えているなど、国産チーズの需要が高まっています。その背景に迫ります。
【写真を見る】国のプロジェクトで誕生した世界初“麹菌チーズ”
11月11日は「チーズの日」
出水麻衣キャスター:
農林水産省によると、2024年度の国内のチーズの総消費量は32万6415トンと5年ぶりに増加しているということです。
国内で流通しているチーズの約8割は海外産ですが、ここ最近は国産チーズの注目度が高まっているようです。
チーズフェスタで国産品多数
東京・恵比寿で12日まで開催されている「チーズフェスタ」では、世界中から350種類以上のチーズが販売されています。その中で注目されているのが『国産チーズ』です。
日本チーズ協会 奥泉明子 事務局長
「日本の職人さんは手先が器用で繊細なので、とても美しい、おいしいチーズを作る特徴がございます。日本のチーズの味が海外でも認められている」
おすすめのチーズは、滋賀県・山田牧場の「ラクレット」というチーズだそうです。
こちらは、10月に行われたコンテストで農林水産大臣賞に輝いた日本一のチーズ。特別に試食をさせてもらいました。
出水キャスター
「ハードタイプなので少し歯ごたえがあるのかなと思ったら、意外と柔らかくて、熟成感もあってほどよい塩味があります」
世界初!日本発の麹菌チーズ
出水キャスター:
チーズフェスタでは、麹を使った珍しいチーズも注目されていました。
日本チーズ協会 奥泉 事務局長
「世界初の“麹で熟成させたチーズ”です。ものすごくうま味があります」
醤油や味噌作りに必要な麹ですが、それを使って発酵熟成させた宮城県・蔵王酪農センターの『麹チーズ 蔵(1620円)』です。
成型後に麹菌にくぐらせ、チーズの表面で発酵熟成させます。酒粕が隠し味になっていて、麹の風味をより高めているそうです。うま味成分はカマンベールの約5倍ということです。
令和ロマン 松井ケムリさん:
色んなお酒に合いそうです。
高柳光希キャスター:
ほんの少し食べただけでも、かなりインパクトのある味がします。
国産チーズは将来性あり
出水キャスター:
蔵王酪農センターの『麹チーズ 蔵』は、農林水産省の支援で2018年から大学・酪農家・酒蔵などの共同研究で誕生したチーズです。
今回の開発の背景には、『酪農家の減少』があげられるということです。
酪農家の数は1963年がピークで約42万戸でしたが、牛乳離れや飼料高騰などの理由から2025年は約1万1000戸までに減少しています。
そこで、農林水産省は103億円で競争力向上のため開発・製造などを支援しているというのです。
蔵王酪農センターの宮沢秀夫 常務理事は、「国産チーズは将来性あり」といいます。
理由は主に3つあるといいます。
▼日本の生乳はとても優れているので、それを使ったチーズで付加価値高めることができる
▼海外のチーズ農家は1種類に特化してチーズを作っていますが、日本人の器用さで様々な種類を作ることができる。乳製品の中でも伸びしろが大きい
▼全国各地の酒粕で“ご当地麹チーズ”の可能性もある
令和ロマン 松井ケムリさん:
世界に発信できる日本の食べ物になるかもしれませんね。
出水キャスター:
世界で非常に人気の高い日本食と組み合わせる形で、国産のチーズが国内のみならず海外でも競争力が高まっていくといいですね。
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<プロフィール>
令和ロマン 松井ケムリさん
お笑い芸人
1993年生まれ 慶應義塾大学法学部卒業
M-1グランプリ2023・2024 史上初の連覇達成
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