きょう(13日)からローカルフードなどを扱う、国内最大級の食品専門商談会がスタートしました。注目食品を後押ししているのは、地元に欠かせない「地方銀行」。一体なぜ?
【写真で見る】もはや普通のフードショー? 商談会で全国の地銀が推すローカルフードとは…
預金・融資・為替だけではない! 地方銀行の新たな取り組み
山形純菜キャスター:
なんと、地元の食品の魅力を伝えているのは地方銀行。「地方銀行フードセレクション」は、今回で20回目の開催だといいます。
私の地元である岩手県の岩手銀行や、星浩さん(TBSスペシャルコメンテーター)の地元である福島県の東邦銀行も出店していました。
「人口減少といった様々な課題があるなかで、地元の企業が盛り上がることは地方銀行としてもすごく助かる」とのことでした。
銀行の三大業務として、預金・融資・為替がありますが、今はそれだけではありません。
一般社団法人 全国地方銀行協会の担当者は「地域が活性化されないと銀行もやっていけない。地方銀行の新しいあり方として、従来の枠組みを超えて挑戦している」と話します。
新たな取り組みとして、銀行が持つ情報網を活かした、▼人材マッチング、▼商社など子会社の立ち上げ、▼旅館事業の再生を行っているということです。
銀行が結婚相談サービス なぜ?
山形キャスター:
山梨中央銀行は日本初の新たな取り組みをしていました。
2025年6月から行っているのが、結婚相談サービスです。これまでも仲介などは行ってきたということですが、大手結婚相談所で研修を受けた銀行員が「コンシェルジュ」となり、相談を受けるそうです。
「地元企業が抱える後継者不足の解消のため」にサービスを開始したといいます。これまでも事業承継などについて、やりとりをしていたので親和性があるということです。
料金(1人あたり)は入会金などが11万円、月会費が1万6500円です。サービス内容は相手探し・お見合いのセッティングなど。
このサービスは、従業員の結婚を後押しするための福利厚生としても契約できるということです。サービスを開始した2025年6月から9月までで30社から問い合わせがあり、実際に9社と契約したといいます。契約は個人でも受け付けているということです。
銀行側のメリットとしては、「就職→結婚→家を持つ」というライフプランに関わることで、長い付き合いが生まれると考えられます。
相談する側からは、「銀行だからすごく安心できる」という声も上がっているそうです。
出水麻衣キャスター:
「あそこの銀行で出会って結婚したから、家を建てる時のローンもあそこの銀行で組もう」という話にもなりそうですね。
地方銀行グループ アフリカに初進出のワケ
山形キャスター:
金沢に本店があり、北國銀行などを子会社に持つCCIグループは、地方銀行のグループとして初めてアフリカ・ケニアに現地法人を設立しました。なぜ、地元から世界へと進出したのでしょうか。
これまでは海外で事業を行う顧客を後から支援する「後追い型」でしたが、アフリカ・ケニアは、今後50年先まで成長が予想されるエリアであることから、先駆けて現地に法人を設立したということです。
業務内容としては、日本・アフリカ双方の企業に融資・投資・コンサルティングを行っていくといいます。
井上貴博キャスター:
銀行業界は低金利で、金利に頼れないという厳しいところだと思いますし、「PayPay」なども入ってくる中で、今度は「こっちから打って出る」ということでしょうか。伸びるところと、そうでないところがありそうですね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
私も地方銀行が実施している異業種交流の場に行くことがあります。持っている情報に基づいて、お金をどう振り向けるか考えることができます。どんどんアイデアを活かしていける銀行が生き残っていくのでしょう。
メガバンクも地方にお金を取りにいっているので、そういう点では競争は激しくなっています。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年
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