カーリングの日本一決定戦となる日本選手権。準決勝が行われ、前回3位のロコ・ソラーレが5ー4で前回王者のコンサドーレを破り、決勝進出を決めた。

【写真を見る】男子ロコ・ソラーレが大逆転で涙の決勝進出「今日みたいに辛抱強く」 マリリンも感極まる【カーリング日本選手権】

前半の第5エンド（E）を1－1で折り返すと、第6E。先攻のロコ・ソラーレは最終投で前田拓海（22）が難しいショットを選択しミス。これをコンサドーレ清水徹郎（36）がきっちり決め、大量3点を失い1－4となった。

第7Eにロコ・ソラーレは前田拓のダブルテイクアウトで3ー4と1点差、さらに第9Eでコンサドーレの最終投でミスが出て4－4と追いつめた。最終10Eではナンバーワンストーンのメジャー計測となると前田拓はすでに目から涙がこぼれた。コーチ席にいた本橋麻理コーチ（38）の目にも涙が。ロコ・ソラーレは計測の結果、1点を追加し勝利、初の決勝進出を決めた。

試合後、前田拓は「自分たちの思うような形は作れずにいたんですけど、何とか中盤あたりから何とか持ち直すことができて、状態も上がってきたので何とか食らいつくことができました」と試合を振り返った。決勝に向けては「僕らはもう（代表候補）決定戦に行くためには本当に優勝しかないですし、本当に今日みたいに辛抱強く、毎エンド、毎エンド集中してやっていきたい」と気合を入れた。

本橋コーチも「はい、本当に良かったです」とホッとした様子。さらに「選手たちはあんまり気づいてないのかもしれないんですけど、この1週間本当に大きく成長している姿を見て嬉しくなりました」と親心をのぞかせた。


【日本代表候補チーム選考条件】
1：2024年日本選手権優勝チーム
※SC軽井沢クラブ（女子）北海道コンサドーレ（男子）
2：2024年世界選手権出場チーム
※SC軽井沢クラブ（女子）北海道コンサドーレ（男子）
3：2025年日本選手権優勝チーム
4：2025年世界選手権出場チーム
5：2025年日本選手権大会直前（決勝戦開催日の3日前時点）の世界チームランキング最上位、かつ2024年または2025年の日本選手権のいずれかで3位以内

【ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪出場条件】
2024年、2025年の世界選手権大会で獲得したポイントの最上位7チームとオリンピック最終予選最上位2チーム。開催国のイタリアを含む計10チーム

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