本来、夏が旬のメロンですが、秋に収穫されるメロンがとても甘いと注目されています。
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横浜髙島屋で15日から始まった「大北海道展」で秋メロンが1玉3580円で販売されるということです。
今、北海道は気候変動などの影響で食べ物の旬や秋の味覚に異変が起きているようです。
北海道グルメに異変?
15日から横浜髙島屋で始まった「大北海道展」。北海道といえば“タラバガニ”や“ウニ”、“イクラ”など天然物の宝庫ですが、今年はちょっと様子が違うようです。お客さんに聞いてみると…
「珍しいなと思って。メロンめっちゃ好きだから。初めて聞きました。秋もあるんだ~みたいな感じ」
「養殖のイメージはないですね。北海道といえば、やっぱり天然かなって」
養殖のサーモンに、秋のメロン…
髙島屋北海道展 バイヤー 山本浩氏
「とれないものがだいぶ増えていますし、新しい産品、温暖化によって上がってきている。とれるものも増えてきていますので、そういったものの魅力を紹介していきたい」
夏より甘い秋メロンができた!
出水麻衣キャスター:
通常、北海道のメロンの旬は7月ころなのですが、今回、「大北海道展」で販売しているのは北海道・富良野市の中山農園で秋に収穫した「秋メロン」だということです。
価格は夏・秋のメロンともに1玉約3000円です。
北海道のメロンの糖度は通常14度くらいですが、秋に採れるメロンは、16度から17度くらいあるというのです。
髙島屋北海道展 バイヤー 山本浩氏によると、「ここ数年、記録的な猛暑が続く一方、今年の秋は急に寒くなったことで、寒暖差が発生し、糖度がギュッと高まった」「秋に糖度の高いメロンがとれることを伝えたい」といいます。
今回の「大北海道展」ではこの秋メロンを使ったスイーツも販売しています。
・ピカタの森 駒ヶ岳牛乳「富良野メロンパフェ(1500円 / 各日20点 / 1週目のみ)」
・旭川 旬彩館「中谷農園カットメロン(730円 / 1週目のみ)」
井上貴博キャスター:
先ほどいただきましたが、みずみずしく、甘味が凝縮されていました。
『おてつたび』代表取締役CEO 永岡里菜さん:
口に広がる甘味と香りがびっくりしました。
養殖サーモン 広がる北海道
出水キャスター:
温暖化で海産物にも影響が出ています。そんな中、私が注目したのは「ピンチから生まれたお魚ビジネス」です。
近年、北海道は海水温の上昇などで、『秋サケ』の漁獲数がここ3年間で47%も減少しているということです。
そこで北海道・八雲町は漁師の将来の安定を考え、2019年から町をあげて『養殖サーモン』を始めました。
自治体の補助金を活用した『養殖サーモン=二海サーモン』の味は、▼脂の乗りがよく肉厚 ▼アニサキスがいないなど様々な利点があり、現在 北海道で10社以上がサーモンを養殖をしているということです。
髙島屋北海道展 バイヤー 山本浩氏によると「養殖のサーモンをメインとして取り上げるのは今回初めて」といいます。
今回の「大北海道展」ではこの養殖サーモンを使ったお寿司やお弁当を販売しています。
・鮨処 竜敏「蝦夷サーモン味比べ(3520円 / 各日25食 / 1週目のみ)」
・蔵「大雪サーモン味比べ 海鮮贅沢弁当(3240円 / 各日50点 / 1週目のみ)」
自治体は人手不足に加えて温暖化にも対応している状況です。
『おてつたび』代表取締役CEO 永岡里菜さん:
お手伝いをしながら旅をする『おてつたび』は、農家でお手伝いをすることもあります。
ここ最近は温暖化で日中の収穫などができなくなっているので、朝の4時ぐらいから働き、日中は休んで夕方からまた始めるという話も聞きますので、働き方が変わってきているなと感じています。
大間に負けない 戸井産マグロ
海水温の上昇でマグロの漁場が北上したため、北海道での漁獲量が拡大し、クロマグロの漁獲枠が増えています。
髙島屋北海道展 バイヤー 山本浩氏によると「(青森の)大間のマグロと同じ海域で獲れる「戸井産」は、▼大間より安い ▼船上で「活〆」しているので鮮度がいい」といいます。
こちらも今回の「大北海道展」で戸井産マグロを使った丼を販売しています。
・クロマグロ専門工房 鮪斗「戸井産本鮪4種丼(2997円 / 1週目のみ)」
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〈プロフィール〉
永岡里菜さん
地方で働きながら旅ができるマッチングサービス「おてつたび」運営 35歳
27歳で創業若き経営者として数々の賞を受賞
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