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「国立競技場」、新たな呼び名は「MUFGスタジアム」に! “命名権ビジネス”最前線 名称めぐり揺れる自治体も…「日産スタジアム」どうなる?【news23】

経済
2025-10-16 11:13

東京世界陸上の舞台となった国立競技場、新たな呼び名は「MUFGスタジアム」となりました。三菱UFJグループが5年間で100億円程度を投じる見込みの命名権。広がる“命名権ビジネス”の今を追いました。


【画像を見る】「ポルシェ通り」「駅名『ナウル共和国』」など…命名権の活用は各地にも


「三菱UFJグループの位置づけを確かなものに」国立競技場の名前変更

JNSE(国立競技場の運営会社) 竹内晃治 社長
「国立競技場は新呼称をMUFGスタジアムとして、新たな歴史を刻んでまいります」


2025年4月に民営化された「国立競技場」。運営団体が命名権を募集し、三菱UFJフィナンシャルグループが取得しました。関係者によると、費用は5年間で100億円程度となる見込みです。


年間20億円程度という破格の金額ですが、専門家は…


新潟経営大学 島田達人 准教授
「日本で初めて国立競技場に名前を冠するのは、広告効果とは別の考え方圧倒的な差別化というか、金融都市東京のなかで、三菱UFJグループの位置づけを確かなものにしていくことが意義」


正式名称は「国立競技場」としたままで、2026年1月から呼称を「MUFGスタジアム」にするということです。


30代
「あっ!そうなんですね。浸透すれば問題ないんじゃないかな」


大学生
「MA…うふふ。私、つい国立競技場って言っちゃうかもしれない」


「日産スタジアム」を半額以下で…“命名権ビジネス”で揺れる自治体

命名権の活用は、「味の素スタジアム」(HPより 5年間で10億5000万円)。「エスコンフィールドHOKKAIDO」(年間5億円以上)など、各地のスタジアムを始め、千葉・木更津市の「ポルシェ通り」(年間124万円)といった道路の愛称や、銚子電鉄の「ナウル共和国(笠上黒生駅)」(年間150万円)といった駅名など、各地で行われています。


その一方で、名称をめぐり揺れている自治体もあります。


横浜F・マリノスの本拠地「日産スタジアム」は、2005年に日産自動車が命名権を取得し、20年間、「日産スタジアム」として愛されています。


横浜市は現在、5年総額6億円で契約。2026年の2月末に更新時期を迎える中、経営立て直し中の日産から提示されたのは、現在の半額以下となる1年5000万円(2026年3月~)


これに対し、横浜市は…


横浜市 山中竹春 市長
「スポーツビジネスの拡大に伴い、契約が大型化している印象を持っている。市民の財産なので、これまでの経緯も大切にしたうえで、最適な方法を検討していきたい」


いまだ、契約には至っていません。


名称が変更になった場合、約800か所の標識の付け替えなどで、約1億5000万円の費用がかかるとみられます。


命名権を巡る今回の騒動に、市民は…


60代
「せっかく慣れ親しんだ。日産(スタジアム)といえば皆が分かる。そういうのではどうかなと思う」


40代
「日産スタジアムじゃなくなると、地方に住んでる方々が名前が変わると『え?どこそれ?』となる」


60代
「横浜市の財政を考えると少しでもお金が入った方がいい。国立競技場なんか(年間約)20億円だから、5000万じゃ小さいですよね」

慣れ親しんだ名称と収入。両立する結果になるのでしょうか。


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