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三浦龍司 パリ五輪金超え“特大”の日本新、東京世界陸上へ「メダルしかない」堂々のトップ争いで弾み

スポーツ
2025-07-12 17:34

世界で最もセレブが住むと言われるモナコで12日(日本時間)、世界最高峰の陸上ツアー戦ダイヤモンドリーグが行われた。東京世界陸上までおよそ2か月と迫る中、パリオリンピック™のメダリストが22人集結し、世界陸上前哨戦とも言える役者が揃う大会となった。


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男子3000m障害にはパリ五輪の金銀銅メダリストが揃い、日本からは五輪2大会連続入賞の三浦龍司(23、SUBARU)が参戦。東京世界陸上でメダルを狙う三浦にとって、試金石となる一戦となった。三浦はモナコ大会に出るにあたり、去年のパリ五輪でも日本チームが拠点としたフランス・セルジーで数日調整したのちにモナコ入り。


大会前日の練習では、バックストレートでハードルを使い、水濠までのストロークを何度も確かめていた。今回のスタジアムは水濠がインフィールドにあり、それだけなら国立競技場と同じだが、少しレイアウトが異なりそこがレースを左右するという。


「このスタジアムは水濠の位置が少し異なるので危ない部分がある」とレース前日に話していた三浦。それでも「記録は狙える状態にある」と自信を覗かせた。指導する順天堂大学監督の長門俊介氏は「記録が拮抗しているので、20人の集団で水濠に向かうと水濠までの距離が見えないので怖い部分はあるが、状態は非常に良い。日本記録は間違いない」と話すほど、三浦のコンディションは研ぎ澄まされていた。


東京世界陸上で日本史上初のメダルへ大きな手応え

レースは最終種目のひとつ前、現地よる9時30分頃のスタート。この4年、五輪・世界陸上ともに負けなしのエルバカリ(29、モロッコ)がハイペースを刻むと、三浦は最後方の位置に待機。苦しくなった選手たちが先頭集団から徐々に遅れ始めると、三浦は頃合いを見計らったかのように、障害を越えていくたびに順位をひとつずつ上げていった。


そして最後の一周を告げる鐘が鳴ると、6位付近から一気に2位に飛び出し先頭のエルバカリを追う。残り300m付近でエルバカリのペースが極端に落ちたところで、三浦が猛スパート。水濠を越えるとエルバカリを捕えついにトップに。最後の障害を越えたところでエルバカリがラストスパートで意地を見せ、三浦はあと少しのところで逆転を許し優勝を逃した。


だがパリ五輪銀メダリスト、銅メダリストを破り、絶対王者までも追いつめてみせた。世界トップ選手しか招待されないこの舞台で、世界一を掴みかけたことはとてつもない偉業だ。そして、掲示板に示されたタイムは、自身の持つ日本記録を6秒以上更新する8分03秒43。パリ五輪金のタイムより約3秒も早い“特大”の日本新記録で堂々の2位。


いつもは淡々と感想を話す三浦も「今までで一番手応えがあって、ものすごく嬉しい」と笑顔で答えた。序盤、最後方に控えたのは狙い通りだったようで「日本記録を目指していたが、レース展開など未知数なところがある中でしっかりと戦略的にレースを進めることができた。ラストスパートでは負けてしまったが、エルバカリと並ぶことができて大きな手応えを得た」と会心のレースとなったようだ。約2か月後に迫る世界陸上に向け「もうメダルしかないと思っているので、今日は弾みになるレースだった」と力強く話した。9月の東京、7周半の戦いは日本の歴史に残る一戦となる。


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