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“鹿島のエース”鈴木優磨「今の日本代表というのは…」元サッカー日本代表・柿谷曜一朗と現代サッカー語る

スポーツ
2025-07-14 17:00

〝ジーニアス〟と呼ばれサッカー日本代表でも活躍した柿谷曜一朗(35)が鹿島アントラーズのエース・鈴木優磨(29)とTBSのサッカー番組「KICK OFF!J」の企画としてスペシャル対談。9シーズンぶりの優勝へ「鹿島に全部注ぎ込みたい」と話す鈴木。柿谷と現代サッカーについて語り、共鳴し合った。


柿谷曜一朗:鈴木優磨選手にインタビューということで過去にどんなインタビューをされているか見ようと思ったんですけど、出てこなくて・・・(インタビューを)しないんですよね?


鈴木優磨:しないですね。


柿谷:今回はなんで受けてくれたのかなと思って。


鈴木:僕の方こそ話を聞きたかったので。


柿谷:ゴール前で点を取る、点を取るために俺にボールを渡せっていうイメージだったんですけど、チャンスメイクにもかなり重きを置いているように見えるんですけど、その辺はどうですか?


鈴木:ベルギーに行く前は自分としてもストライカーだと思っていた。柿谷さんも分かると思うんですけど、僕より大きくて僕より点が取れて、僕より強い選手が(海外には)たくさんいるので、ストライカーだけでは勝負できないと思って、色々と出来るようになっていかないと勝てないなという風に思って、万能じゃないですけどそっちになっていったかなと思います。


海外移籍での変化やプレーだけでなく、柿谷さんには気になっていたことが。


柿谷:情熱的なプレーや感情的なプレーだけじゃなくて人間的な魅力って鈴木選手の良いところだと思うし、相手に詰め寄るシーンとか、試合になると人が変わってしまうのか、試合だからそういう鈴木優磨を演じているのか、そこをちょっと聞きたいと思って。


鈴木:両方あって、演じている部分もあるし、相手のセンターバックが日本だと真面目で、ちょっかいとか出してこない選手が多くて、試合をしていると気持ちの持って行き方がすごく難しくて、全然自分の良さが出せないで終わった試合が結構あって、自分が悪いんですけど、きっかけを作りに行ったりっていうのは多少あるかもしれない。


柿谷:自分の土俵に持ってくるために、あえて相手にちょっかいをかけたり?


鈴木:そうですね。


柿谷:僕はそれが出来なかったんですよ。後で削られるのがすごく嫌で怖かった。それこそ強く来てくれたら、ファウルをもらえてチャンスになったり、それこそ相手にイエローカードが出たり、だからそこまで自分のことをコントロールしながら試合に臨めているのが僕からしたらちょっと考えられないし、すごいなと思ってみていて、きょう絶対に聞きたかったんですよ。よかったです。多少演じておいてくれて。


鈴木:そうですね。


柿谷:いつからですか?


鈴木:自分のポジションに金崎夢生君(※約2年半チームメート)、強烈な選手がいて、ボールを出さなかったらキレ散らかして、ガツガツ行くし、それでチームに火が付いた。感情を出すのは全部が全部悪いことではないっていうのを自分も感じ取って、ちょっと良くない部分もだいぶ似ちゃったなという風に思います。


柿谷:誰かに気を使ってプレーしてはいけないということを強く、僕も夢生君から教えてもらったと思うし、今の鈴木選手を作ったのはそういう先輩に出会えたからというところもありますよね。


鈴木:大きいなと思います。


“現代サッカー論”で共鳴

柿谷:こんなに喋ってくれる人と喋れて、こんなに楽しいんですね、インタビューって。


鈴木:喋っています?俺からも聞きたいことがあるんですけど、いいですか?


柿谷:全然全然。


鈴木:柿谷さんみたいなファンタジスタと言われる上手いテクニカルな選手が現代サッカーで減ってきているじゃないですか?それに対して見ていて思うことはありますか?


柿谷:例えば準備次第で結果が変わってくる時代だと思うんです。相手チームを分析して相手チームがこうだからこのフォーメーションをぶつけましょう、この選手をぶつけましょう、サッカー選手がフォーカスされるよりも戦術とか、分析の人たちが準備してサッカーを体現できる選手がピッチに立っている。もちろんプラスアルファのことをしている選手も沢山いる、そういうサッカーをしているチームは少ないけど、そういうサッカーをしたいと思っている選手はいると思うから、鈴木選手を始め、面白い選手がまだ残っているのかなという感覚かな。


鈴木:俺もまったく同じ感覚で、フィジカルと戦術があまりに特化され過ぎたこの年代の中で、やっぱり次のパスコースが画面で見ていてある程度読めちゃう時代で、プレミアリーグとか見ていると、あれ?こうくるかっていう選手が必ず1チームに1人いるんですよね。それはサッカーの醍醐味だと思うので。もちろん戦術は大事だし、フィジカル的な要素も大事ですけど、そこを裏切れるような選手というのは面白い選手だと思うので、少なからず自分はそこでちょっとでも個性を出せるように努力はしているんですよ。


柿谷:ちょっとというか、だいぶ出ていますよ。ちゃんと。


鈴木:まぁいろんな意味で。


柿谷:Jリーグをこのまま引っ張って行ってほしいなと、もちろん鹿島も。


現代サッカーへの思いを語った鈴木、それでは自身と日本代表についてはどう考えているのか。


柿谷:ちょっと答えにくかったら全然いいんだけど、(鈴木を日本)代表で見たいっていう声は多いと思う。プレーできる実力であったり実績は誰もが認めている部分ではあるんですけど、そこへの思いとかっていうのは今の鈴木選手から言えることがあれば。


鈴木:全カットになっちゃうますよ(笑)


柿谷:全カットで良いですよ(笑)


鈴木:僕が思うのは今の日本代表というのは多分歴代で一番強いと僕は思っているので、やっぱり所属チームを見てもとんでもない時代が来たなと思うので、僕が特別この年齢で代表に何かをということはないと、個人的に思っていて、僕はその力を鹿島に全部注ぎ込みたいというのが本当の思いなので、基本的には(日本代表のユニフォームを)着ることはないと個人的に思っています。


柿谷:改めて鹿島が好きなんだなという風に感じたんですけど、なんでそこまで鹿島が好きなんですか?


鈴木:一体感というのはファンもそうだし、スタッフもそうだし、全員が本当に勝ちにつなげるために出来ることはないかという全員の努力を知っているので、そういうのを見たら生半可な気持ちではできないし、そういう人たちを見ているとやっぱり絶対に優勝しないといけないと思いますし、全員の思いを背負って、フィールドに立っているんだなというのは、それが好きな理由かは分からないですが。


鹿島に関わる全ての思いを背負って、9シーズンぶりのリーグ優勝を目指す鈴木。頂点へと導くために何を考えているのか。


鈴木:圧倒的な力で前半戦を勝ってきたわけではないので、みんなが体を張るだったり、ギリギリのところを耐えるという部分では本当によくやったと思いますけど、チームとしての得点力というのはもっともっとアップデートしていかないといけないですし、個人としてももっともっと数字にこだわって出していければいいなと思います。


最後に柿谷から鈴木にあるお願いをしてみた。


柿谷:テックボール(※サッカーと卓球を組み合わせたハンガリー発祥のスポーツ)プレイヤーとして現役復帰したので、シーズン終わって、優勝して、優勝イベントというか、優勝マッチをお願いして、鈴木優磨選手の家で。


鈴木:俺の家ですか(笑)


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